JUJU × 田中杏子「スポーツカジュアルなNY時代」
numero.jpでしか読めないモードな連載『JUJU’s Closet』。最旬アイテムをJUJUが着こなす撮影に先立ち、2017年春夏のファッショントレンドについて、JUJUと小誌編集長・田中杏子が3回にわたりトーク。
ハッピーでカラフルな印象の2017年春夏コレクションからは、スポーティなアイテムも多数登場。普段はなかなか見られないJUJUのスポーティなスタイルの原点とは?(後編)
犬のお散歩はスポーティなスタイルで
田中杏子(以下A)「2017年春夏トレンドのスポーティなテイストも昔は苦手なジャンルだったんですが、最近ではMA-1やキャップで取り入れて楽しんでいます。『シャネル(Chanel)』や『バレンシアガ(Balenciaga)』のランウェイではキャップが、『ディオール(Dior)』からはサンバイザーが登場しました。スポーティなアイテムをあえてラグジュアリーに着こなす。逆にいえば、ラグジュアリーなアイテムをマダム風に着るのではなく、着くずすのが今っぽいんです」
JUJU(以下J)「ファーコートにキャップという杏子さんの今日のスタイルですね。ファーコート、素敵です!」
A「フードが付いていて少しスポーティな要素もありますよね」
J「ファーアイテムは2015年の秋冬でいくつかゲットしたのですが、いつの間にか寒い季節が通り過ぎて着る機会を逃してしまったので、今季こそはと着ています」
A「日本は冬でも意外と暖かかったりするので、そうこうしているうちに時季を逃してしまいますよね。今がちょうど寒い季節とはいえ、たまに汗だくになりながらファーコートを着ていますから(笑)」
J「なかなか着るタイミングが難しいですよね。どんちゃん(JUJUの愛犬)のお散歩のときに寒いと着るのですが、気分が上がります」
A「そういうときのボトムは何を合わせているんですか?」
J「スウェットに、足元はスニーカー(笑)」
A「それこそ本当のスポーティミックスかもしれません(笑)」
J「NYに住んでいたときは特にストリートファッションやスポーティなスタイルが好きでした。当時から親交のある『サープラス(Ssur*Plus)』のラッセル・カラブリン(Ruslan Karablin)が、10年後にやっと時代が追いついてきたと言っていました」
A「今でも彼と連絡をとっていますか?」
J「たまに連絡を取ります。さあ寝ようというときに連絡が着て来て、それも電話じゃなくてフェイスタイムで…。お化粧もしていないし、3時間後には起きなきゃいけないのに(笑)」
A「今でも親しいんですね。そういうときはどんなお話をされるんですか?」
J「特に用はなくて『元気でやってる? 英語力はどう?』って調子です。私いま英語で話せているでしょって(笑)」
JUJUがストリートブランドにハマっていた!?
A「JUJUさんのスポーツカジュアル魂の原点はそこにあったんですね」
J「当時はメンズのストリートファッションにハマっていたので、よく着ていましたよ」
A「NY時代のJUJUさんを見てみたいです! メンズといえば、2017年秋冬コレクションで発表された『ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)』と『シュプリーム(Supreme)』のコラボレーションが話題ですが、ラグジュアリーとストリートのミックスはまさにいま欲しいアイテムなので狙っています。ちなみに、NY時代のメンズアイテムはどうされてますか?」
J「いくつか残っています。ラッセルは『Supreme』のデザイナーと昔から親交があったので、お互いの店を行き来しては服をあげたり、もらったりしていましたよ。『マスターピース(master-piece)』や『ヘックティック(Hectic×Rqffnfuff)』もそうです」
A「ストリートブランドならではの横のつながりですね。ストリートアイテムはいまでも着ていますか?」
J「着ますよ。『Supreme』でお買い物もしますし。昔は、『サープラス』のレディースで、ケシの花がプリントされたミリタリージャケットなども着ていました」
A「今のトレンドにもぴったりなアイテムですね!」
J「そのジャケットはとってあるので、久しぶりに着てみようかな」
A「JUJUさんのツアーアイテムで作るのはどうですか?」
J「その案、いいですね。検討してみます(笑)」
Photo:Kisimari
Hair & Makeup:Akiko Gamou
Interview & Text:Kefa Cheong
Edit:Maki Saito
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