新境地に挑む写真家・石塚元太良に注目 | Numero TOKYO
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新境地に挑む写真家・石塚元太良に注目

©Gentaro Ishizuka 「PIPELINE AUSTRALIA 2015」

世界中を旅しながら、独自のランドスケープを撮り続ける石塚元太良。東京・港区のGallery 916にて開催中の「Demarcation」では、新たな試みに溢れた作品を展開している。

パイプライン、氷河、ゴールドラッシュなど、オリジナルのモチーフを軸に、作品をつくり続けてきた石塚氏。本展では、なかでも彼の原点である、アラスカを縦断する全長1,280㎞の石油輸送パイプラインを追いかけた「パイプラインプロジェクト」をメインに展開。初期から今年オーストリアで撮影した新作まで、30点余りの大判プリントで見ることができる。

ダイナミックなランドスケープを見せながらも、併設のスペースGallery 916 smallでは、身近なものに目を向けたという対照的なシリーズ「N/P」を展開する。ネガとポジを同一のプリント上に表出させ、裏表一体となった世界を可視化することを試みた最新作だ。

ドキュメンタリーとアートの狭間で、イメージを掴み取りながら新境地へと踏み込んでいく写真家の挑戦を、ぜひご覧あれ。

石塚元太良写真展
「Demarcation
会期/2017年1月20日(金)〜3月26日(日)
会場/Gallery 916
東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル6F
時間/平日11:00〜20:00、土日・祝日11:00〜18:30
料金/一般800円、大学生・シニア500円、高校生 300円、中学生以下無料
※半券持参で割引あり
TEL/03-5403-9161
休館/月曜
URL/www.gallery916.com/

Text:Akane Naniwa

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