RIKACO×野沢和香が考える自分らしさ
「女の本音、キレイの本当」vol.7
TVや雑誌で活躍する一方で、オーガニックをテーマにした『be my self』のプロデュースなど、活動が多岐にわたるRIKACO。彼女がホストとして毎回、“自分軸で輝く”それぞれの分野のスペシャリストをゲストに迎えるトーク連載。
第四弾のゲストは、モデルとして活躍する傍ら、ヨガのインストラクターとしても人気の高い野沢和香。2人が考える、“自分らしさ”とは?(前編)
自分に合ったヨガの見つけ方
RIKACO(以下R)「今回、ゲストに和香をリクエストしたのは、モデルとヨガインストラクターという2つの顔を持っているのに軸がしっかりしていてぶれていないから。和香のそういう生き方が、この連載を見てくれる人たちのライフスタイルのヒントになると思ったからなの」
野沢和香(以下N)「精神的にも、美容法としてもヨガをはじめて本当によかったなって思うんです。もともとむくみ体質だからモデルの仕事で昔はよく落ち込んでいたけど、ヨガをはじめてリカバリーの方法がわかったし、ストレスを溜めずに好きにしたらいいって思えるようになりました」
R「『be my self』のスタジオが始まった頃からずっとインストラクターをしてくれているんだよね」
N「RIKACOさんに声をかけて頂いたのが、ちょうどインストラクターの資格を取って間もない頃。『be my self』でのクラスは私の原点。同じクラスで生徒さんに成長してもらうのって一番難しくて、先生として大事なことだと思うんです。大きいイベントの講師をやるより難しい! 常に勉強しなきゃいけないし、逆に生徒さんから教えてもらうこともたくさんある。だからスタジオのクラスは私にとってマイホームのような場所で、今のキャリアを築けたきっかけです」
R「ヨガって流派にも種類があるし、インストラクターによってクラスの内容が全然違うよね」
N「一回のクラスでゆっくりと数個しかポーズをとらないものもあれば、同じ時間で汗だくになるくらい激しく動くものもあるし、瞑想だけしているクラスもあって、本当にいろんな流派があるんです。でも全部に共通するのは“穏やかな心を取り戻すための呼吸”。だから、流派や先生の選び方の基準で大事なのは“心地良いこと”かな」
R「例えば一回試しただけで“自分には向いてない”って言ってる人をよく見るけど、一回試したそれだけがヨガではなくて、いろんな種類があるって理解した上で自分に合ったクラスを探すことがポイントなのかも」
N「私も資格をとろうと決めた時にいろんなクラスに行きました。それこそ好きなものじゃなきゃ続かないので、自分に合うものを見つけようと思って。あとは同じ流派でも先生によって全然違うんですよ。それは習い事全てに共通すると思うんですが、やっぱり人対人なので好きな先生を見つけること。例えば憧れる先生だったり」
R「好きなものを見つけるのが一番だよね。やっぱり合うものと合わないものがあるから」
N「よく生徒さんに、『じっと呼吸するクラスだと他のことを考えちゃって耐えられない』って言われるんです。頭の回転が早い人に多いのですが、そういう人はアシュタンガヨガとか激しいものがおすすめ。動きが速くてついていくのに必死になると、余計なことを考えずにすむはずです。それでは体がしんどいという人は、ゆったりしたものが合っているんだと思います。ヨガをしている間、考えることがちょっとでもストップしたり、深い呼吸ができているなと自覚できれば、それは合っている証拠。だからいろんなヨガにチャレンジしてみてほしいです」
R「私は長年筋トレをやっているんだけど、筋トレってきついからその辛さを乗り越えなきゃって闘争心が駆り立てられちゃうの。そうしたら、夜道も怖くないほど精神的に強くなっちゃって(笑)。ある時、強くなりすぎる自分に気がついて、もっと自分自身の心と向き合えるリラックスした時間が必要だなと思ってヨガを始めたの。だから私はゆったりしたクラスが好き。瞑想だけでもいいなって思うくらい」
N「ハッピーになるためにやるものなので、自分に合ったヨガを見つけられればポーズや流派は関係ない。あと、ヨガマットの上にいるといろんな自分に気がつくんです。例えばポーズをとるのに、人と比べていたり、すごい急いでいたり、意外と頑張っていなかったり(笑)。他にも周りの視線を気にしすぎているとかいろいろあるんですけど、それが日常生活でもクセとして出ているんです。自分のクセに気がつくと面白くって、実生活で直していくとすごく楽になるんです」