The Poet Speaks | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

The Poet Speaks

Patti Smith The Poet Speaks
Patti Smith The Poet Speaks

先週末は、”パンクの女王”であり詩人でもあるパティ・スミスと、現代音楽の巨匠フィリップ・グラスによる競演「The Poet Speaks ギンズバーグへのオマージュ」へ。

70歳になるとは思えない力強さで朗読するパティ・スミス。1950年代の文学運動、ビートニクを代表する詩人アレン・ギンズバーグの世界を身ぶり手ぶりを交えて全身で表現し、そこに御年80歳になるフィリップ・グラスが心地よくピアノを奏でる。

声だけで情景を思い浮かべることができるパティの表現力。耳で読む物語。
ギンズバーグの代表作『HOWL』を読んだ時には、その圧倒的なパワーと世界に引き込まれ、思わず涙がこぼれるほど…。

この豪華すぎるコラボレーションの瞬間を目撃できたことが幸せでした。

この余韻に浸りつつ、パティがファンでもある村上春樹さんと、柴田元幸さんによるこの来日公演のために新たな翻訳がついたプログラムを、彼女の声を思い浮かべながらゆっくり読み返したいと思います。

Profile

大井文香Fumika Oi ジュニア・エディター。大学在学時より出版社にて編集アシスタントを経験。2012年より『Numero TOKYO』に参加。ファッションやカルチャーの特集や、新商品紹介ページを手がける。幅広くアンテナを張り日々勉強中!! 蜷川実花が撮影する「裸のオトコ」、「クリエイターのペット写真館」などの連載企画も担当。ここ数年プライベートでハマっていることは、コンパクトフィルムカメラでの撮影。今年の夏は、SUP(スタンドアップバドルボード)に挑戦する予定! 愛犬家♡

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