山本耕史が切り開いた未来
「今までのことは全部、この結婚のため」
山本耕史(Koji Yamamoto)俳優。0歳のモデルデビュー以来、舞台やドラマなどでずっと活躍を続ける俳優、山本耕史。プライベートでは、昨年電撃入籍をして世間を驚かせた。長いキャリアの中で、役者としてひたすら前に進み続ける原動力とは? 役者として、一人の男としてのターニングポイントを聞いた。
(Numéro TOKYO 2016年5月号掲載)
──『かげろう絵図』で山本さんが演じる新之助は主人公・縫(米倉涼子)の幼馴染みで、武術に長けた男ですが、お家断絶になり闇医者をやっています。その新之助のために縫はスパイのように大奥に潜入するとか。
「男としては歯がゆいです。活劇ものなら男性が斬ってさばくべきところを、全て女性に任せてしまう。しかし、女性の強さを感じましたし、新之助も最後まで武士の心を忘れない。松本清張さんの時代劇という点も新鮮でした」
──京都の撮影所で撮影したそうですが、特別なものがありますか。
「スタッフさんもキャストの方も職人ですよね。時代劇同様、集まるべき人が集まって、歴史をつくっている。大切にしたい場所です。ダイジェストを見たのですが、とてもカッコよくて。特に川べりの殺陣が幻想的だとスタッフさんから褒められたぐらい。時代劇って戦隊ものみたいだと思うんです。ヒーローが登場して、敵を華麗に斬って、一件落着。この話は女性が主役ですが、気持ちの良い流れでスカッとしますよ」
Photos:Yasuyuki Ishii
Stylist:Tomomi Okano
Hair & Makeup:Kazuhiko Nishioka
Interview & Text:Maki Miura
Edit:Saori Asaka