山本耕史が切り開いた未来「今までのことは全部、この結婚のため」 | Numero TOKYO - Part 4
Interview / Post

山本耕史が切り開いた未来
「今までのことは全部、この結婚のため」

山本耕史(Koji Yamamoto)俳優。0歳のモデルデビュー以来、舞台やドラマなどでずっと活躍を続ける俳優、山本耕史。プライベートでは、昨年電撃入籍をして世間を驚かせた。長いキャリアの中で、役者としてひたすら前に進み続ける原動力とは? 役者として、一人の男としてのターニングポイントを聞いた。
Numéro TOKYO 2016年5月号掲載

──以前、この連載で堀北さんにインタビューした際、言葉数は少なくても率直な気持ちをきちんと伝えてくださって。山本さんとのご結婚を知り、激しく納得しました。 「たぶん、僕と似てますよ。彼女はいまTVなどの映像作品でフィーチャーされることが多いけれど、声も出るし、フィジカルとして絶対に舞台の人。かなりの職人ですよ。かといって、こだわりが強いわけじゃなく。自分では気づいていないと思うけど」 ──家で演技の話や演劇談義をすることはありますか。 「全くないです。仕事の話は、何時に終わったよ、現場でこんな面白いことがあったよ程度。互いの出演作を一緒に見たこともないし、見たとしても演技には口を出さないと思う。知り合いの俳優カップルがものすごい大げんかしたことがあって、原因は互いの仕事のあり方だと聞きました。僕らは家で台本を読むときも、黙読か、ものすごく小さな声で、長くて20〜30分。家に仕事のことが蔓延することはないです。お互い自立して仕事してきたことを尊重している」 ──ライバルにはならない? 「考えたことないなあ…これだけ年が離れていると。でも仕事に対する精神的ポジションは近いと思うんですよ。なるようにしかならないと割り切る精神や、臨機応変に発想を転換するところも。結局、似た者同士かな」 ジャケット¥610,000 トップ¥85,000/ともにEmporio Armani

Photos:Yasuyuki Ishii 
Stylist:Tomomi Okano 
Hair & Makeup:Kazuhiko Nishioka
Interview & Text:Maki Miura 
Edit:Saori Asaka

Profile

1976年生まれ。0歳よりモデルとして活動し、10歳のときに『レ・ミゼラブル』で舞台デビュー。以降、数々の舞台に出演。ドラマ『ひとつ屋根の下』をはじめ、TVでも広く活躍。2004年NHK大河ドラマ『新選組!』で、エランドール大賞はじめ多数受賞。15年度読売演劇賞優秀主演男優賞を受賞。4/8(金)21時~放送の金曜プレミアム 松本清張スペシャル『かげろう絵図』に出演。

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