
小誌最新号にも登場したアーティスト、森万里子の個展が3カ所で同時期に開催される。“光”をテーマにした連作を中心とする本展「Unity」は、東京・六本木のSCAI PIRAMIDEにて、2026年11月5日(木)〜12月19日(土)まで。
森万里子は、1990年代半ばから国際的なアートシーンで注目を集め、多領域にわたる活動を展開。近未来的な身体表現を通じてジェンダーやテクノロジー、大衆文化などを扱い、やがて精神的な領域へと関心を広げ、人間と自然、生命と宇宙のつながりについて思索を深めてきた。そんな森の30年に及ぶ活動を包括する大規模個展「森万里子:燦燦(さんさん)」(〜2027年3月28日)が東京・六本木の森美術館で開催されるのに合わせ、SCAI PIRAMIDEでも個展「Unity」が開催される。
本展のテーマは、光。フォトペインティングの手法を用いた、円盤状の連作「Unity」が展示される。世界各地の古代遺跡を巡る考古学的な調査から最新の宇宙物理学まで、幅広い領域にわたる探究を通じて、自然と人間、生命と宇宙のつながりを形にしようとしてきた森。その作品に通底する光のビジョンが、私たちが生きる物質世界と、その背後に広がる目に見えない世界を表すイメージとして「Unity」では描き出されている。その試みは、仏教に由来する重要な図式を手がかりに、森が考える光と、私たちが生きる物質世界との関係を表現するものだったという。

第一展示室には、2000年代に発表された体験型インスタレーション『Wave UFO』のプロトタイプ『Wave UFO model II』(2017年)も展示。1999年から2002年にかけて制作された『Wave UFO』は、3人の体験者の脳波をリアルタイムで映像に反映させる仕組みを持つ作品で、アニメーション映像『コネクティッド・ワールド』とともに、人と人、そして万物のつながりを問いかけた。
また、第二展示室では、「Unity」へと至る過程で制作されたドローイングの連作があわせて展示される。
なお、京都に新たに開廊するタイム堂ギャラリーでも、森の個展「Shrine II ─ 内なる光のトポロジー」が開催(2026年11月6日〜2027年3月31日)。また、『Numero TOKYO』12月号(10月28日発売)では、森へのインタビューを6ページにわたって掲載(※1)。こちらもぜひチェックしてみて。

※掲載情報は11月3日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
森万里子「Unity」
会期/2026年11月5日(木)〜12月19日(土)
会場/SCAI PIRAMIDE
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F
料金/無料
時間/12:00〜18:00
休廊/月・火・水・日曜日、祝日
URL/scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2026/11/mariko_mori_unity/
Text:Manami Abe
