シャネル(Chanel)が2026年10月5日(現地時間)、2027年春夏 コレクション ショーのフィルムを公開した。会場となったグラン・パレには、日本から松村北斗(SixTONES)、韓国からウォンヒ(ILLIT)やゴンホ(CORTIS)が来場。アンバサダーを務めるニコール・キッドマンをはじめ、マリオン・コティヤールやデュア・リパなど、華やかな顔ぶれが揃った。
ガブリエル・シャネルとの対話をさらに深め、一人の女性の中に共存するさまざまな自己にオマージュを捧げたマチュー・ブレイジー。「今回のコレクションは、ガブリエルという一人の女性が、やがてシャネルとなっていく物語です」と語る。
コレクションはガブリエル・シャネルの原点から晩年に至るまでの軌跡を辿る。ジャージー素材のボディウェアに始まり、やがて戦後に手がけることとなるスーツへと発展。ファッションを通じて自由を追い求めたガブリエル・シャネルの歩みを描き出す。
かつて彼女が抗いながらも取り入れた、エドワード朝時代のコルセットやテーラリングに象徴される身体を束縛するスタイルは、その要素を再構築した革新的なスーツへと生まれ変わる。こうしてスーツは、女性の身体を締め付けるものから、自由な動きを可能にする装いへと変化していく。
一着の服の中に、いくつものアイデンティティが映し出され、互いに影響し合う。それらはときに相反し、葛藤し、互いを打ち消し合うことさえある。そこには過去のスタイルの記憶も刻まれている。コルセットワイヤーが描くラインや、ペプラムシルエットが生む動き、襟もとのひだ飾り、ボディスの優雅な曲線など、かつてのシルエットを思わせるディテールが、現代的な装いへと昇華されている。
アイデンティティの探求は、再びメンズウェアへ。構築的なデザインと脱構築的なデザインが同時に展開され、昼夜を問わず纏うことのできるフォーマルなメンズアイテムは、エッジを切りっぱなしに仕上げたベストへと姿を変える。また、パンツと合わせたり、ペンシルスカートと組み合わせてスーツとして着こなすことで、そのシルエットは自在に変化する。
さらに、メンズウェアの要素は、1930年代を思わせるフェミニンなシルエットのイヴニング ドレスへとつながっていく。スパンコール刺繍をあしらったバイアスカットや、ビーズ刺繍が施されたニット素材による軽快なドレスは、Tシャツのようにシンプルに纏うことができる一着。すべてのピースに通底するのは、女性という存在が持つ多面性と、その内に潜むパラドックスだ。
雲の流れを思わせる、柔らかく流動的な生地の表現も特徴的。厚みの異なる透明なプリントシルクを重ね合わせ、ゆったりとしたシルエットに仕立てることで、雲の移ろいを表現した。衣服のシルエットを通じて、朝から夜へと移ろう時間の流れを映し出している。
また、自由を象徴する存在として、アマツバメやツバメといった鳥たちが、ボタンのデザインや、煌めくジュエリー、立体刺繍などに姿を変えながら、コレクション全体を彩る。織地やニット地をはじめとするあらゆる生地には、メゾンのアトリエが誇るサヴォアフェールが存分に発揮されている。その卓越した技術によって、素材に躍動感や軽やかさを宿し、自由というヴィジョンが巧みに形づくられていく。
コレクションの終盤は、シャネルの原点となる第二の肌のようにデザインされたボディウェアを起点に、スモッキング ツイードによる新しいスーツへと展開される。大胆な革新から生まれたこのスーツは、伸縮性のある生地によって、しなやかさと自由な動きを実現した。そしてそこには、ガブリエル・シャネルが服を通して追い求めた、動き、自己表現、自由という本質が今なお受け継がれていることがわかる。
シャネルのハンドバッグの歴史を象徴する「2.55」をはじめ、多彩なフラップバッグが登場する。ウォッチチェーンを思わせるクラスプが印象的な新作から、時の移ろいを表現したクラウドバッグ、遊び心と自由を象徴する鳥かご型のミノディエールまで、エレガンスと独創性が光るラインナップが揃う。
Chanel
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