
台湾発のワインライフスタイルブランド「VIVANT(ヴィヴァン)」のペアリングイベントが、ミシュランガイドで2つ星を獲得する六本木のフレンチの名店「Restaurant Ryuzu」で開催。ファッション・エディターの清原愛花が、料理とともに温度の異なるワインを飲み比べました。白ワインはキンキン、赤ワインは常温——そんなこれまでの思い込みが覆された、ワインと“温度”の新しい関係をレポートします。
半導体技術から生まれたVIVANTのポータブル電動ワインチラー
これまでワインの温度といえば、私の中ではかなりシンプル。白ワインはキンキンに冷やして、赤ワインは常温で。なんとなく、そんなものだと思っていました。ところが今回、同じワインを異なる温度で飲み比べてみると、その考えが一変。たった数℃違うだけで、香りも酸味も果実味も驚くほど変わり、別のワインのように感じるのです。ワインにはそれぞれ、その魅力を引き出してくれる“温度”がある。今さらながら、人生で初めて知りました。
今回体験したVIVANTは、台湾発のワインライフスタイルブランド。母体となるATEK Technology Corp.が半導体分野で培ってきた技術を、ワインの温度管理に応用しています。この日体験したのは、ポータブル電動ワインチラー「Venus G2」。氷や水を使わず、8℃から20℃までワインに合わせて温度を設定し、適温をキープしてくれるアイテムです。さらに、ワイン選びや飲み頃をサポートする「AI ソムリエ Chatbot」の日本語版も登場しました。

氷で冷やせばいい、ではなかった!
一般的なワインクーラーだと、白ワインを氷の中に入れたままにして、気づけばキンキンに冷えすぎていた……なんてことも。でもワインは、冷たければ冷たいほど美味しいわけではありません。VIVANTのグローバルブランドアンバサダーを務めるリーズ・チョイ氏は、温度が低いほどワインの風味の広がりは小さくなり、温度が上がるほど広がりやすくなると説明。大切なのは「正解の温度」をひとつ決めることではなく、ワインや料理、楽しみ方に合わせて温度を選ぶことなのだそう。そして今回の飲み比べで、その意味をものすごく実感しました。


8℃と12℃で、同じワインが別のワインみたい!
最初にサーブされたのは、Dönnhoffのリースリング。同じワインを8℃と12℃で飲み比べました。8℃では、シャープで酸味とミネラル感がしっかり。12℃になると、ぐっとまろやかになり、フルーツのニュアンスや香りもふわっと広がります。私は12℃が好みでした。合わせたお料理は、Ryuzuの「雲丹と旨味ジュレ コキヤージュのフラン 軽やかなウイキョウのムース」。クリーミーな雲丹の旨味に8℃のリースリングを合わせると、酸味とミネラル感が料理をすっきりと引き締めてくれます。一方、12℃ではワインの丸みや果実味が料理に寄り添い、より豊かな印象に。

ムルソーは6℃と12℃で、さらに衝撃!
続いては、Michel CaillotのMeursault 2018。キンキンに冷えた約6℃では、すっきりとはしているけれど、香りの広がりは控えめ。一方、VIVANTの温度管理機能を備えたデキャンタ「Titan」で12℃に整えたものは、クリーミーで、ナッツやアーモンドを思わせる香りが一気に広がります。これは本当に、“同じワイン!?”と思うくらい違いました。合わせたのは、「ブルーオマール海老 ジロール茸のフリカッセ アメリケーヌソースとスパイスクリーム」。濃厚なオマール海老の旨味と、12℃で開いたムルソーのクリーミーさやナッツを思わせる香りが重なると、とても贅沢な味わいに。高価なワインを選ぶことだけでなく、そのワインを“何℃で飲むか”も同じくらい大切なのかもしれない。そんなことを初めて考えました。

そして赤ワイン。“常温”っていったい何℃?
赤ワインは常温。これも長年、何の疑問も持っていませんでした。ところが、Claude DugatのBourgogne Rouge 2023を25℃前後(アジアの夏の平均気温)と18℃(ヨーロッパの夏の平均気温)で飲み比べると、これまた全然違う。25℃では力強く、果実味やアルコール感が前に出るのに対し、18℃ではすっと輪郭が整い、ぐっとエレガントな印象に。お料理は、「石黒農場のパンタード胸肉をファルスと共にロースト 季節野菜のソテーを添えて」。滋味深いほろほろ鳥の旨味には、18℃で引き出されたピノ・ノワールのフレッシュさやエレガンスが、よりきれいに寄り添うように感じました。日本の夏の室温と、ヨーロッパで昔から言われてきた“常温”は確かに同じではない。当たり前のことなのに、考えたことがありませんでした。
冷やす”だけじゃない。VIVANTが変えるワインの楽しみ方
VIVANTというと、“ワインを冷やすためのもの”という印象を持つかもしれません。でも今回体験して感じたのは、冷やすというより、ワインを心地よい温度に整えるためのアイテムだということ。白ワインを冷やしすぎない。赤ワインを室温のままにしない。そして、そのワインに合った温度をキープすることができるのです。

さらに「VIVANT Wine App」では、ワインのラベルを読み取ると、AIソムリエが推奨の提供温度やデキャンティング時間などを提案してくれるので、ワインに詳しくなくても使いやすいのがうれしいところです。これまで私は、「白? じゃあ冷そう」「赤? じゃあそのままで」くらいにしか考えていませんでした。でもこれからは、「このワイン、何℃で飲むと一番美味しいんだろう?」という楽しみやこだわりが生まれそうです。

“たくさん飲む”から、“おいしく味わう”へ
昨今では、インフレで外食を控える人が増える一方、ワインを自宅で楽しむスタイルはますます定着しているそう。イベントで紹介されたデータによれば、日本のワイン市場では「量」より「質」を重視し、少し上質な一本を自宅でじっくり楽しむ人が増えているといいます。 考えてみれば、せっかくお気に入りのワインを選ぶなら、その一本をいちばんおいしい状態で飲みたいもの。グラスや料理とのペアリングだけでなく、“温度”まで整えることで、ワインの楽しみ方はさらに豊かになるのだと今回実感しました。 VIVANTは、そんな少し専門的に思える温度管理を、気軽に日常へ取り入れられるアイテム。自宅でワインを楽しむ時間をアップデートしてくれるのはもちろん、ワイン好きな人へのギフトにもぴったりだなと思いました。
VIVANT
URL/https://vivantwine.com/ja

