「なんとなく不調」はどう整える? 漢方薬剤師に聞く未病とセルフケア | Numero TOKYO
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「なんとなく不調」はどう整える? 漢方薬剤師に聞く未病とセルフケア

疲れやだるさ、冷え、イライラ。病気とまではいかないけれど、日々感じる小さな不調。こうした心身の違和感を、漢方医学では「未病」と捉える。自分の体の変化に目を向け、心地よく整えていくには? 漢方薬剤師として50年以上のキャリアを持ち、クラフトハーブティーブランド「TYNK」の監修も務める吉田重子さんに、未病の考え方から日常でできるセルフケアまで話を聞いた。

現代人に増えている「未病」とは?

──病院へ行くほどではないけれど、なんとなく調子が悪いという未病感覚を抱える現代人は多いと聞きます。実際どんな未病が増えていると感じますか?

「未病とは原因が特定できない不調、発病はしていないけれど自覚症状があるような状態のことを言います。最近は、体力や気力が衰えている方が増えているのか『毎日イライラする』『やる気が出ない』『胃腸の調子がすぐれない』『めまいや頭が重い、痛い感じがする』といった声をよく聞きます。あとは、冷えを感じる方も特に増えていると感じますね」

 

知っておきたい、漢方の基本

左:漢方薬剤師・吉田重子さん 右:吉田さんが働いている高砂典薬院薬局

──「漢方」と聞くと難しいイメージがあります。初心者がまず知っておくべき考え方を教えてください。

「漢方は、千年以上前に中国から日本に伝わり、そこから独自の発展を遂げてきた歴史ある医学です。基本にあるのは、『薬』と『食』はもともと源が同じという薬食同源の考え方。漢方の原料となる生薬の多くは、植物の根や葉、茎、樹皮など、自然界にあるものです。普段口にしている食べ物も含め、日々の食事から体を整えていくという考え方にもつながっています」

──「なんとなく不調」を感じたとき、漢方ではどのように体を整えていくのでしょうか?

「漢方では、同じような症状でも、その人の体質や体の状態を見ながら、適した処方を考えていきます。例えば、疲れやだるさ、食欲不振などには補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、全身の衰えや疲労、冷えなどには人参養栄湯(にんじんようえいとう)、風邪のひき始めに寒気や発熱、首・肩のこりなどがある場合には葛根湯(かっこんとう)、冷えやむくみ、生理不順などには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが代表的な処方です。大切なのは、症状だけで自己判断するのではなく、自分の体質やそのときの状態に合ったものを選ぶことです」

──では、漢方薬を飲む以外に、日常ですぐに取り入れられるセルフケアはありますか?

「まずは、身体を冷やさないことを意識してみてください。シャワーだけで済ませるのではなく、足元をしっかり温めることも大切です。また、早足で歩くなど、無理のない範囲で体を動かすこともおすすめです。食事と睡眠をきちんと取り、できるだけ加工食品に偏らない食生活を心がけることも、日々の体調を整えることにつながります。特別なことをする必要はありません。毎日の食事や睡眠、体を動かすことなど、基本的な生活習慣を大切にすることが養生の第一歩です」

日々のセルフケアに、漢方茶を

──兜町にオープンしたクラフトハーブティーブランド「TYNK」のお茶も監修されているとか。

「はい。TYNK創業者の辻田泰典さんの親戚が、高砂典薬院薬局で働いていたことがきっかけで、監修に携わることになりました」

──食事や睡眠、運動など、毎日の習慣を大切にすることがセルフケアの第一歩とのことですが、漢方茶でもセルフケアになるのでしょうか?

「そうですね。漢方はもともと薬食同源の考え方がありますから、毎日口にする飲み物から意識してみるのもいいと思います。無理なく続けられるものを選ぶことが大切です」

──TYNKのお茶には、すべて日向当帰(ひゅうがとうき)が使われているそうですが、日向当帰とはどんな植物なのでしょうか?

「日向当帰は古くから利用されてきた植物で、根は医薬品としても扱われています。TYNKでは、この日向当帰をすべての定番ブレンドに取り入れています」

左:508 CHAI TEA 4gx12個 ¥2,900 右:508 CHAI TEA(個包装) 4g ¥450

──なんとなく不調を感じるときには、どの商品がおすすめですか?

「TYNKには、日々の体調や気分に合わせて選べる定番の6種類のブレンドがあります。冷えが気になる日はWA-KAN CHAI、疲労感や倦怠感が気になる日はENERGY TEA、すっきりしないときにはBALANCE TEAなど、その日の自分の状態に合わせて選べるのも魅力です」

──毎日続けるための、おいしい飲み方や楽しみ方があれば教えてください。

「その日の気分に合わせて、好きなブレンドを選んでいただくのが一番だと思います。冬は温かく淹れて、夏の暑い時期には水出しにしたり、スイーツや食事と合わせたり。季節やその日の過ごし方に合わせて、自由に楽しんでいただければ嬉しいです。毎日続けるためにも、あまり決まりをつくらず、そのときの自分が心地よい飲み方を見つけてみてください」

TYNK Kabutocho
住所/東京都中央区日本橋兜町3-3 兜町平和ビル 1F
営業時間/11:00〜18:00
定休日/水曜
URL/https://www.tynk.jp

Edit & Text : Manami Hotta

Profile

吉田 重子 Shigeko Yoshida 漢方薬剤師として50年以上のキャリアを持ち、高砂典薬院薬局に勤務。長年にわたり漢方や生薬と向き合い、現在はクラフトティーブランド「TYNK」の監修も務める。日々の暮らしに寄り添う漢方の知恵を伝えている。
Instagram:@tynk_official
 

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