バッグには、その人だけの物語がある。個性を映し、ときには新しい自分を引き出してくれる。今回、俳優のキム・ジュリョンが、まるで役を演じるようにバッグと向き合い、それぞれの魅力をしなやかに表現した。多彩なスタイルの中から、心惹かれる相棒を見つけて。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2026年9月号掲載)

グッチを象徴するホースビットとウェブストライプを、ソフトレザーのしなやかなバッグへ落とし込んだ「パパラッツォ」。アーカイブへの敬意を宿しながらも、その佇まいはどこまでもモダン。ワンハンドルを軽やかに肩へ掛け、颯爽と街を駆け抜けて。

20年の時を経て蘇ったクロエのアイコンバッグ「パディントン」。象徴的なパドロックと柔らかなフォルムを受け継ぎながら、現代のライフスタイルに寄り添う実用的な仕様へとアップデートした。使い込むほどに深まるスエードの風合いとともに、自分だけの物語を刻みたい。

フランス語で“いたずらっ子”を意味するスラングから名付けられたジバンシィのバッグ「ヴォワイユー」。ドローストリングが描くドレープと少し崩れたフォルムが、肩の力を抜いた自由な美しさを教えてくれる。

フェラガモのニューアイコンバッグ「ハグ」。その名のとおり、メゾンのシグネチャーである「ガンチーニ」を配したサイドパネルが、バッグを包み込むようにデザインされた。カラー、素材、サイズまで豊富に揃うラインナップから、自分らしい相棒を選ぶ楽しみを。

エリック・カールの名作絵本『はらぺこあおむし』がデザインされた「ディオール ブックトート」。初版の表紙があしらわれたバッグは、幼い頃のときめきをそっと呼び覚ましてくれる。大人になった今だからこそ、その遊び心を装いの一部に取り入れて。

プラダの2026年秋冬コレクションより登場した「プラダ キャリーバッグ」。削ぎ落とされたミニマルなデザインに、サイドへと流れるレザーコードや曲線的なフロントポケットがさりげなく個性を演出。クリーンなホワイトレザーは、どんなスタイルにも凛とした空気をもたらしてくれる。

ボッテガ・ヴェネタを象徴するイントレチャートをまとったバッグ「マディソン」。彫刻的なノットディテールと、スライド式のチェーンストラップがブラックレザーにモダンな輝きを添える。カジュアルな日常にも華やかなシーンにも、タイムレスな品格を。

バレンシアガのアイコンバッグ「ル・シティ」が、軽やかなリネンキャンバスで新たな表情に。アンティーク調のゴールドハードウェアやロングテイルのレザープルが、ナチュラルな素材にエッジを効かせる。ラフでありながらモードな印象に導く、大人の抜け感を楽しんで。

アイコニックなVロゴを主役に、オーストリッチレザーならではの豊かな表情をまとった「Vスリング」。一点一点異なるクイルマークが、バッグに唯一無二の個性を宿す。ペールベージュが運ぶときめきとともに、チャーミングな自分に出会って。
Photos:Yusuke Miyazaki Fashion Director:Ako Tanaka Hair:Tetsuya Yamakata Makeup:Yuka Washizu Edit & Text:Makoto Matsuoka

