
ロームシアター京都が取り組んできた「レパートリーの創造」は、これまで木ノ下歌舞伎やダムタイプなど、高く評価される創作を支えてきた。今年はその新たな展開として「レパートリーの創造 ホープス」を始動。京都を拠点に活躍する若手演出家、野村眞人・西田悠哉の2名をアソシエイト・アーティストに迎え、新作を発信している。

その一作として、この秋に登場するのが、西田悠哉率いる劇団不労社の新作『暗黒の喜劇』だ。9月の豊岡公演を皮切りに、京都、そして来年には横浜へと巡演する。分断の深まる現代に広がる陰謀論を「諸所の現象の“点”と“点”を繋げ、有意の“線”=〈物語〉を見出し、世界を理解するメカニズム」と捉え、それぞれの物語=パラレルワールドを生きる人びとを描いていく。ストーリーは架空の町「ゴォクマチ」が舞台。生き別れの双子、地元スポーツ団の栄光と衰退、町長選挙を巡る対立が交錯するなか、異なる世界を生きる人びとにとっての幸福とは何かを探る。

劇団不労社は、2025年の「せんがわ劇場演劇コンクール」でオーディエンス賞を受賞するなど、関西のみならず注目を集める存在だ。演出家の西田悠哉は、東京から富山に移住した経験をベースに、ハイカルチャーとローカルチャー、恐怖と笑いをハイブリッドに掛け合わせながら、現代社会に潜む歪な人間模様を滑稽かつグロテスクに描いてきた。集団農場やブラック企業などのムラ社会的な閉鎖コミュニティを舞台とした「集団暴力シリーズ」は、高く評価されている。『暗黒の喜劇』もそのエッセンスを受け継ぎながら、陰謀論や分断が広がる現代社会を「喜劇」として照らし出す。
京都公演に先がけて行われる兵庫公演は「豊岡演劇祭2026」への参加となる。来年には『暗黒の喜劇』の横浜公演も予定されており、京都から生まれる新たな演劇の動きを、関東でも追いかけられるのが楽しみだ。
舞台『暗黒の喜劇』
作・演出/西田悠哉
出演/荷車ケンシロウ むらたちあき 永淵大河 森岡拓磨(冷凍うさぎ) 森脇康貴 吉田凪詐
<豊岡公演>
日程/2026年9月18日(金)・19日(土)
会場/芸術文化観光専門職大学 静思堂シアター
料金/前売一般3,500円 当日一般4,000円 前売U25・学生・障害者割引2,500円* 当日障害者割引3,000円* 前売当日共に18歳以下は無料*(要予約) うずまくパス1,000円
*当日要証明書提示
<京都公演>
日程/2026年10月9日(金)~12日(月・祝)
会場/ロームシアター京都 ノースホール
料金/全席自由3,800円(会員3,400円) ユース(29歳以下)2,500円 18歳以下1,000円 夜公演早割3,500円(※) KYOTO EXPERIMENT提携割3,500円
※10月9日19:00・10月10日18:00
問い合わせ/ロームシアター京都 チケットカウンター 075-746-3201
主催/ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
企画制作/ロームシアター京都
共同制作/豊岡演劇祭実行委員会
※未就学児入場不可
<横浜公演>
日程/2027年2月を予定
URL/https://rohmtheatrekyoto.jp/event/148427/
