K-POPグループ「i-dle」として活躍しながら、ソロでも着実に歩みを進めるMIYEON。プロデューサー和田直希による音楽プロジェクト「NUTOИ(ニュートン)」では新たなジャンルに挑戦し、自身の新しい一面を見せている。「ファッションは自分を表現するツール」と語る彼女が、最旬コレクションを纏い、魅惑的な存在感を放つ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2026年9月号掲載)

ノスタルジックな気配を漂わせる、重厚なツイードジャケット。ふわりと揺れるシアーブラウスと繊細なレースのミニスカートを重ねることで、装いに軽やかなリズムが生まれる。素材や色彩の柔らかな表情も、逆三角形のシルエットと潔いミニ丈でモードへと昇華して。

クロップド丈の絶妙なバランスが、トラッドな装いに都会的なアクセントを添える。ニットとシャツが一体となったトップはレイヤードをスマートに叶え、遊び心あるスタイルへ導く。知性を宿しながらもルールには縛られない、ニュークラシックなガールに。

艶めくレッドが視線を奪うミニドレス。なめらかなサテンで仕上げたアシンメトリーのドレープが美しい陰影を描き出し、ワンショルダーのネックラインが女性らしさを演出。ドラマティックなオーラを纏って、自信たっぷりに着こなして。
MIYEONインタビュー:自分らしさを道しるべに
国内外の名だたるアーティストとタッグを組み、プロデュースを手がけてきた和田直希が新たに仕掛ける音楽プロジェクト「NUTOИ」。その第1弾「Don’t Ever Say Goodbye(Feat.MIYEON)」に参加したMIYEONが、音楽活動のなかで迷い悩みながらも見つけた現在地と未来を語る。
──本日の撮影はいかがでしたか。
「どのルックもとても新鮮なスタイリングでした。メイクも普段は赤のリップカラーはつけないので、今日は新しい自分に変身したようで楽しい気分で撮影できました」
──i-dleでのグループ活動のほかに、昨年MIYEON 2nd Mini Alubum『MY, Lover』をリリースするなど、ソロとしても精力的に活動しています。現在、ソロアーティストとしては、どのようなフェーズにあると感じていますか。
「ソロアーティストとしてこれまで2枚のミニアルバムをリリースしていますが、準備段階のときから少し心の持ちようが違っていたような気がします。i-dleというグループは、異なる個性を持った5人が集まっています。例えるなら、机の引き出しを開けると、色とりどりのものがたくさん飛び出してくるようなイメージです。その中で自分のカラーを表現してきたつもりでしたが、ソロアーティストとして活動することで、『私が人生をかけて追求していきたい音楽とはどんなものなんだろう』と深く考える時間が増えました。ソロでの活動は、私にとって自分自身を理解する時間でもありました。この経験があったから、今後はもっと幅広いジャンルの音楽に挑戦したいと、さらに意欲が湧きました」
──i-dleとしては、昨年のリブランディング以降、初となるi-dle JAPAN 1st EP『i-dle』をリリース。昨年の日本ツアーに続き、今年6月には4度目のワールドツアー「2026 i-dle WORLD TOUR [Syncopation] IN YOKOHAMA」にて、Kアリーナ横浜での公演を成功させました。日本のファンに、これから楽しみにしていてほしいことや、届けていきたい姿があれば教えてください。
「日本のファンの皆さんは、私たちが日本に来られない期間も力強い応援を送ってくださって、いつも大きなエネルギーをいただいていると感謝しています。だからこそ、コンサートで皆さんに直接お会いして、同じ場所と時間を共有するというのは、忘れられない思い出になりました。これから、i-dleとしてもソロアーティストとしても幅広い活動をして、日本の皆さんにお会いできる機会が増えるようにさらに集中して頑張ります」
──MIYEONさんは、日本をはじめ海外でも多くの支持を受けています。ご自分では、その理由はどこにあると思いますか。
「i-dleとしてデビューして今年で9年目になりますが、海外に行くと、多くの方々が私たちのことを知っていてくださって、今でも不思議に感じますし、温かく迎えてくださることを、ありがたいことだと思っています。きっと、言葉を超えて、音楽で通じ合うエネルギーのようなものがあるんでしょうね。ファンの皆さんにお会いすると、そんなつながりを感じるんです」
自分自身を知り心が癒やされた時間だった
──今回、和田直希さんによる「NUTOИ」プロジェクトに参加を決めた理由を教えてください。
「この提案をいただいて光栄でした。「Don’t Ever Say Goodbye(Feat. MIYEON)」は、私がこれまでに歌ってこなかったジャンルの楽曲なので、ぜひ参加したいと感じました。これまでフィーチャリングのオファーをいただくのは、明るい雰囲気の曲が多かったんです。だから、今回は素直に嬉しかったですし、それにこの楽曲は大切なメッセージが込められているので、作品に関わる機会をいただきとても感謝しています」
──MIYEONさんは、この楽曲をどのように受け止めましたか。
「私は曲をいただくといつも、最初に『作品のメッセージは? それをどうやって表現すべきだろう』と考えるんですね。この歌詞は、人によって解釈が異なるかもしれませんが、私は傷ついた人に癒やしと慰めを与える曲だと感じました。私自身も、歌いながら癒やされていくような感覚になりました。聴いてくださる人とも、そんな感覚を共有できたらいいなと思っています」
──ミュージックビデオも撮影されたんですよね。
「とても楽しかったです。ソロアーティストとして参加して、自分らしさとは何か、そしてそれをどう表現するかについて多くを学びました。『これだ』という確信のようなものを掴むことができたので、この経験をグループでの活動にも生かしていこうと思います」
ファッションは自分を表現するツール
──日本での活動も増えていますが、来日するときに韓国から必ず持ってくるものは?
「日本でたくさん買い物をしたいので、スーツケースはなるべく空にして来ることが多いです。その代わり、帰りはスーツケースをいっぱいにして帰ります。日本で必ず買うのは、ホットアイマスクやドライアイ用の目薬、発汗系の入浴剤。それから、大好きなガーリック風味のゴマのふりかけです」
──普段のファッションについても伺います。MIYEONさんが、最近、気になるスタイルは?
「最近気になるスタイルというよりも、私が大切にしていることは季節感です。秋冬はモノトーンのシックなスタイル、春夏は大胆な色使いのアイテムに惹かれます。緑色が好きなので、無意識に緑のアイテムを選んでいることも多いです」
──海外コレクションに参加する機会が多いMIYEONさんにとって、ファッションはどんな存在ですか。
「ミラノのファッションウィークでは、これまで知らなかった世界を間近で見て、私自身の視野を広げる経験ができて、とても楽しかったです。私にとってファッションとは、『自分を表現できるツール』です。ありのままの自分を表すものでもあるし、ファッションが私を変えてくれることもあります。例えば、いつもの私とは違う、セクシーなムードを演出することもできますし、服を着ることで私の意識や振る舞いも変えられる、それが私にとってのファッションの魅力です」
Photos:Kinya Fashion Director:Ako Tanaka Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Miyu Kadota Fashion Associate & Text:Makoto Matsuoka
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