ヴィヴィッドな色を一枚で、あるいは重ねて。“色”はそれぞれの個性を映し出しながら、軽やかに躍動する。その純度とエネルギーを纏ったルックを、ロンドンを拠点に活動するブレンダン・フリーマンが、鮮やかに描き出す。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2026年6月号掲載)

どこかノスタルジックな空気を漂わせる、ヴェルサーチェのカラーコンビネーション。異なるブルーを重ねたトップに、赤のTシャツでシャープなアクセントをプラス。グリーンのカプリパンツを合わせ、カラーバランスを際立たせる。

淡いカラーパレットが印象的なエムエム6 メゾン マルジェラ。イエローのジャケットに、切りっぱなしのウエストが効いたベージュのミニスカート。足元はダークブラウンで引き締め、シアーなハイソックスで抜けを演出。

ジバンシィは、テーラリングの構造を解きほぐし、肌をのぞかせることで軽やかさと開放感を引き出した。インパクトのある赤のボディスーツがボディラインを強調し、構築的なスリーブとのコントラストで緊張感が生まれる。

闇から光へーーヴァレンティノが描く希望。洗練された色の重なりと、なめらかなサテンの艶が静かな光を宿す。パープルのジャケットが放つ華やかな存在感に、キャメルのパンツが穏やかな気品をもたらす。

スキューバダイビングのウェットスーツに着想を得た、ロエベのレザージャケット。アクティブなムードを上質なマテリアルで昇華し、ドレスのように纏う。イエローのシューズが軽快なリズムを刻み、ルックを引き締める。

色が空気を変える。日常をドラマティックに彩る、バレンシアガの丸みを帯びたロングワイドコート。イエローに映える、フロントに配されたゴールドのボタン。カラーの力が、個性をいっそう浮かび上がらせる。

計算されたカラーブロッキングが織りなす洗練されたバランス。シャツとスカートで構成されたセリーヌのリアルクローズは、コバルトブルーとソフトなイエローで今季らしくアップデート。金ボタンやドレープといったディテールにも目を向けて。

ヴィンテージライクな表情を描く、フラワー柄とオレンジ&ブラウンの配色。ニットにノースリーブドレス、そしてエプロンを重ねた、ミュウミュウのレイヤードスタイル。後ろ姿に、過去の気配が漂う。

ホワイトに映える、鮮やかな赤のブレード。メゾンのアーカイブから着想を得て再構築された、シャネルのセットアップ。ラウンドネックにVネックのニットを合わせ、奥行きのあるレイヤードを描く。バッグもトーンを揃え、軽やかな余韻を残して。

削ぎ落とされたサンローランのワントーンの装いは、ルージュオレンジで潔く。ナイロン調のテクニカル素材も、ほどよい透け感とウエストのベルト部分のリボン結びで、フェミニンな表情へと導く。ミニマムだからこそ、芯の強さが際立つ。

1950〜60年代のフローラルのアーカイブプリントが施された、クロエのクロップトトップ。ギャザーを効かせたボクシーなフォルムに合わせたのは、フィットパンツ。ポジティブな色彩でまとめ、春のときめきを誘って。

大地のエネルギーを感じさせるダイナミックなイエローのロングコートを主役に、ホワイトとシルバーで研ぎ澄まされた印象へ。アライアの造形美が、躍動感の中にしなやかな強さをもたらす。

ミステリアスなムードを放つ、赤と黒の配色。流れるようなドレープトップに繊細なレースのカラーを重ね、ディオールの歴史とフレッシュな世界観を表現。さまざまな要素が絡み合うからこそ、新しいクリエイションが立ち上がる。
Photos:Brendan Freeman Styling:Irene Barra Hair:Maki Tanaka Makeup:Riona O’sullivan Model:Constanze at The Hive Management Casting:Marina Fairfax Photo Assistant:Damien Hockey Production Assistant:Lottie Smith Special Thanks to Micheal and Savithri Edit & Text:Maki Saito
