
『カッコーの巣の上で』は、ケン・キージー原作のベストセラー小説。1975年に映画化され、主演のジャック・ニコルソンはアカデミー主演男優賞を受賞。その他、主演女優賞、作品賞、監督賞などを受賞した名作だ。
舞台版は『ラ・マンチャの男』の脚本で知られるデール・ワッサーマンの脚色により映画化より前の1963年にブロードウェイで初演、2001年の再演ではトニー賞リバイバル作品賞を受賞するなど、こちらも大きな評価を受けている。日本でも1978年にパルコ・劇団四季提携公演としての初演以降、繰り返し上演されてきた。
舞台は、1960年代のオレゴン州立精神病院。刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装い、精神病院にやってきた主人公・マクマーフィーは、患者の人間性までも統制しようとする看護婦長ラチェッドに対抗し、患者たちに、自分の意思や欲望を思い出させていく。
「犯罪者」という社会から逸脱した主人公が抑圧された人々に希望を与えていく、という構造は逆説的だが痛快で、人間が生きる上で本当に大事なものは何なのか、という事を考えさせられる。
演出家が松尾スズキだという点も興味深い。何度も映画を見直すほど本作の大ファンだという松尾が、人間の持つグロテスクさをどのようにユーモアに変えてゆくのかが楽しみだ。
マクマーフィーを演じる間宮祥太朗のエネルギッシュさはもちろん、精神病院の婦長として冷たく患者を管理しようとする江口のりこにも期待が高まる。
人は、どれだけ管理されても人間であり続けられるのか。『カッコーの巣の上で』が描くのは、制度や規範の中で自分の声を失っていく私たち自身の姿ではないだろうか。
舞台 PARCO PRODUCE 2026『カッコーの巣の上で』
原作/ケン・キージー
脚色/デール・ワッサーマン
翻訳/髙田曜子
演出/松尾スズキ
出演/間宮祥太朗 坂東龍汰 近藤公園 山口航太 菅原永二 黒田大輔 徳井優 金子清文 篠原悠伸 片山萌美 東野良平 吉田ヤギ 中野亜美 田尻祥子/皆川猿時 江口のりこ
スウィング:高橋卓臣 川﨑志馬
<東京公演>
公演日程/2026年6月7日(日)~2026年6月29日(月)
会場/PARCO劇場
チケット料金(全席指定・税込)/12,000円 U-30チケット=6,000 円
※U-30チケット(観劇時30歳以下対象)
チケット発売/PARCO STAGEチケット https://stage.parco.jp/pst/
イープラス チケットぴあ ローソンチケット
チケットに関する問合せ/サンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
公演に関する問合せ/パルコステージ 03-3477-5858
愛媛公演
公演日程/2026年7月4日(土)・5日(日)
会場/愛媛県県民文化会館 メインホール
大阪公演
公演日程/2026年7月10日(金)~ 2026年7月13日(月)
会場/森ノ宮ピロティホール
北九州公演
公演日程/2026年7月18日(土)・19日(日)
会場/J:COM北九州芸術劇場 大ホール
仙台公演
公演日程/2026年7月24日(金)~2026年7月26日(日)
会場/仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
企画製作:株式会社パルコ
URL/https://stage.parco.jp/program/cuckoo/
Text:Reiko Nakamura
