
世界的ベストセラー絵本『はらぺこあおむし』で知られる、絵本作家エリック・カールの大回顧展が開催される。東京・清澄白河の東京都現代美術館にて、2026年4月25日(土)から7月26日(日)まで。
アメリカを代表する絵本作家、エリック・カールの回顧展が待望の開催を迎える。世界中で65言語以上に翻訳されている『はらぺこあおむし』をはじめ、『パパ、お月さまとって!』、『くまさん くまさん なに みてるの?』(ビル・マーティン・Jr文)、日本初公開の『いちばんのなかよしさん』を含む27冊の絵本の原画などから、制作工程や表現の工夫を軸に、エリック・カールの創作の全体像を見渡す試みだ。

とりわけ、『はらぺこあおむし』の原画全ページが一堂に並ぶ会場構成は、大きな見どころのひとつ。同書の着想のもととなったダミーブック『みみずのウィリーのいっしゅうかん』とともに紹介される。物語の流れや構図、ページ展開を検討するために制作されたダミーブックには、完成版とは異なる構成も含まれており、親しんできた物語を別の角度から見つめ直す契機となるはずだ。計12点ものダミーブックが並び、そのいずれも見逃せない。

さらに本展では、あまり知られていないグラフィックデザイナーとしての横顔にも光を当てる。ドイツでグラフィックデザインを学んだ後、『ニューヨーク・タイムズ』紙のデザイナーや広告代理店のアートディレクターとして活躍した時期のポスター作品のほか、画風の異なる日本未出版の絵本など、約180点を展示。美しい原画だけでなく、ブックデザインの技術の源流にも目を向けつつ、絵本の閲覧コーナーではぜひ手に取ってその魅力を堪能したい。
なお、1969年にアメリカで出版された『はらぺこあおむし』の初版は、印刷や製本の技術的課題から日本の会社が製造を担った。本展は、そんな同書の日本語版50周年を記念し、アメリカ・マサチューセッツ州のエリック・カール絵本美術館とともに開催されるもので、福岡県立美術館(福岡)、あべのハルカス美術館(大阪)へと順次巡回を予定している。
この特別な機会をどうかお見逃しなく!
※掲載情報は4月26日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし
会期/2026年4月25日(土)〜7月26日(日)
会場/東京都現代美術館 企画展示室 1F、3F
住所/東京都江東区三好4-1-1
料金/一般 2300円、大学生・専門学校生・65歳以上 1600円、中高生 1000円、小学生以下 無料
時間/10:00〜18:00 (展示室入場は閉館の30分前まで)
休館/月曜日(但し、5月4日と7月20日は開館)、5月7日(木)、7月21日(火)
TEL/03-5245-4111
URL/ericcarle2026-27.jp
Text:Manami Abe
