日々のスタイルの参考になるのは、リアルなストリートスナップ。Numéro TOKYO統括編集長の田中杏子が、オフランウェイで見つけた着こなしから、今すぐ取り入れたくなる着こなしのヒントをわかりやすく解説する。トレンドアイテムからスタイリングのコツまで、見逃せないポイントが満載!vol.10は「レディーな気分」。
ヒールとバッグで取り戻す、レディーな気分
トレンチコートにヒールを合わせたクラシックな装いと、ブラックレザーでまとめたシックなスタイリング。同一人物による2つの着こなしは異なる印象ながら、いずれもワンハンドルのバッグとポインテッドトゥのヒールで女性らしさを引き立てている。
【Ako’s Point】
「ここで共通しているのは、ヒールとバッグの選び方です。ワンハンドルのクラシックなバッグや、ポインテッドトゥのシューズを合わせることで、どんなスタイリングでも自然とレディーなムードが立ち上がります。
1枚目のトレンチスタイルは、襟の立ち上がりや袖のボリューム感がやわらかさを生みつつ、足元とバッグでエレガントに引き締めてる。中に何を着ていても成立する完成度の高さがあります。
2枚目は一転してブラックでまとめたスタイリングですが、メリージェーンタイプのポインテッドシューズやがま口バッグのようなクラシックな要素を取り入れることで、強くなりすぎず女性らしさをキープしています。素足で履くことで、より軽やかな印象に見せているのもポイントです。
スニーカーではなくヒールを選ぶことで生まれるこのバランスは、今あらためて新鮮に映るもの。アイテム自体はベーシックでも、選び方次第で自然とエレガントなムードに整います」
強さをまとう、モードなフェミニニティ

ブラウンのレザーコートをウエストマークして着こなし、足元にはシャープなポインテッドヒールを合わせたスタイリング。タイトにまとめたヘアやシルバーのアクセサリーで、辛口レディな印象に。
【Ako’s Point】
「ピンヒールとウエストマークされたレザーコートの組み合わせが、女性らしさの中にしっかりとした強さを感じさせます。
ヘアやメイクも含めてトーンを揃えていることで、スタイリングに一貫性があり、無駄のない美しさが際立っています。金具やアクセサリーをシルバーでまとめているのも、全体のシャープさを引き立てるポイント。
襟を立てて着ることで、より構築的なシルエットになり、スタイル全体に緊張感が生まれています。細部まで意識が行き届いていることで、この洗練されたムードが成立しているのだと思います」
引き算で整える、クリーンなエレガンス

ストライプシャツにワイドなクロップドパンツを合わせたシンプルなスタイリング。袖をラフにまくり、足元は素足にパンプスで軽やかに仕上げている。黒のバッグとシューズで全体を引き締め、無駄のない印象に。
【Ako’s Point】
「一見ベーシックな組み合わせですが、バランスの取り方でぐっとエレガントに見せています。シャツのボタンを少し開けたり、袖をまくったりと、きちんとしすぎない抜けをつくっているのがポイント。
パンツはボリュームのあるシルエットですが、ウエスト位置やベルトのディテールが効いていて、全体のバランスがきれいに整っています。素足にパンプスを合わせることで、軽やかさと女性らしさもプラスされていますね。
また、小物を増やさず、黒のバッグとシューズに絞っているのも印象的。ここで差し色を入れたくなるところをあえて抑えることで、より洗練された雰囲気に仕上がっています。さらに、肩掛けではなく手でバッグ持つことで、よりレディーなムードが際立ちます」
【連載】田中杏子が読み解くおしゃれスナップ
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Photos: Aflo Edit & Text: Yukiko Shinto
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