子どもをめぐる問題と向き合い、愛を語る。
高良健吾が新米教師役に挑戦!
2014年度モントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめ、映画賞を総なめにした『そこのみにて光輝く』の呉美保監督最新作は、3人のおとなと彼らをとりまく子どもたちによる群像劇『きみはいい子』。
まじめだが優柔不断で真正面から向き合ことができない性格がゆえ、児童たちから信用されていない、新米教師・岡野(高良健吾)。夫が海外に単身赴任中のため、ふたり暮らしの3歳の娘・あやねに手をあげてしまう、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美(尾野真千子)。小学校へと続く坂道の家にひとりで暮らし、認知症の兆しにおびえる老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの町で、それぞれに暮らす彼らが交差し、彼らの気づきや思いやりから、希望という名の可能性が生まれていく。
原作は、幼児虐待や学級崩壊といった問題を通し、愛について描いた中脇初枝の小説。抱きしめることだけじゃない、人と人のつながりや、小さな一歩を踏み出す姿を真摯に映し出す、映画『きみはいい子』は、6月27日よりテアトル新宿ほか全国公開。
『きみはいい子』
監督/呉美保
脚本/高田亮
原作/中脇初枝『きみはいい子』(ポプラ社刊)
出演/高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、高橋和也、富田靖子ほか
公開/6月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
配給/アークエンタテインメント
© 2015「きみはいい子」製作委員会
HP/iiko-movie.com
Text:Tomoko Ogawa