自動車産業や工業を中心とした社会から、サービス業や情報産業に軸足を移した社会へ。少子高齢化や地方の疲弊の進行、孤独死といった新たな社会問題。SNSやスマートフォンによる他者との常時接続、個人が情報発信できるメディアの普及といった、自らを取り巻く情報環境の発達。2000年以降の日本は、その姿や在り方を大きく変化させてきたが、その中で移りゆく “同時代” はいま、私たちに何を訴えるのだろうか。そして私たちはそこに何を見いだすことができるのだろうか。
スプツニ子!に、宇川直宏、アルマ望遠鏡プロジェクト…… 若手日本人作家10人(組)が、それぞれの作品に同時代を映すことで、日本のいまを問う展覧会。映された同時代を見つめることで得られる気付きは、私たちを取り巻く社会のあり方について考える上で、大きなヒントとなっていくはずだ。
ザ・コンテンポラリー 1 われらの時代:ポスト工業化社会の美術
会場/金沢21世紀美術館
会期/2015年4月25日(土)〜 8月30日(日)
時間/10時〜18時(金・土曜日は20時まで)
休館/毎週月曜日(ただし、7月20日、8月17日は開場)、7月21日(火)
TEL/076-220-2800
WEB/www.kanazawa21.jp
Text: Kahlua Tsunoda