絵と短歌をいつもポケットに。狩野岳朗×くどうれいん「マユミスグリ」展のハンカチ|私たちのモノ語り #074
最近買っていちばんうれしかったものは、画家の狩野岳朗さんと作家のくどうれいんさんによる「マユミスグリ」展のハンカチです。見て見て〜!
くどうれいんさんは本誌とWebで短歌企画「恋」を染野太朗さんとともに連載中。ヌメロ・トウキョウ読者の皆様にはすっかりお馴染みの存在ではないでしょうか。
狩野岳朗さんは東京を拠点に名古屋や大阪、ドイツなどで展示を行う画家で、自然を観察し抽象絵画を制作。書籍の装画も数多く手がけていて、くどうさんの中編小説『氷柱の声』(講談社)も担当されています。
そんなお二人が二度目のコラボレーションを果たしたのが「マユミスグリ」展。2024年初夏に盛岡と東京を行き来して、同じ場所で同じときを過ごしながら、絵と短歌を制作されました。
くどうさんの地元である盛岡の書店「BOOKNERD(ブックナード)」での展示を終え、現在は東京・三軒茶屋の書店「twililight(トワイライライト)」にて12/16(月)まで開催中です。
油絵の具や色鉛筆で描かれた絵と、活版印刷された短歌が一緒に展示されていて、二人がとらえたその日の空気がぐんぐん伝わってきます。「筆が踊る」とはこのことか?というくらい、勢いがあって、二人とも、楽しそう!
そしてですね…
この展示、グッズとしてZINEとハンカチ2種が展開されていて、これがとってもうれしい!!!
ZINEには狩野さんの絵、くどうさんの短歌と制作日記がまとめられています。カバーには「絵と活版印刷フウケイ」さんによる活版印刷でタイトルが施してあり、本好きにはたまりません。短歌と絵がじゃばらに配置されていて、飾ってもすてき。
そしてこちらが冒頭でもご紹介したハンカチです。か、かわいい〜〜!
ハンカチにプリントされている短歌はどちらもくどうさんの第一歌集『水中で口笛』(左右社)より、恋の歌です。短歌連載「恋」ファンとしては持っておかずにはいられません。
「コスモス」
ガーベラもダリアも花と呼ぶきみがコスモスだけはコスモスと呼ぶ
「海」
発作のごとくあなたは海へ行くとしてその原因のおんなでいたい
ハンカチブランドのスイミー(swimmie)とのコラボで、柔らかい手触り、乾きやすい素材で機能性も抜群。しかも、二種とも素材が違って、「コスモス」のほうはハリのある薄手のローン生地、「海」はふんわりした手触りのシフォン生地となっています。
飾っておきたいぐらいですが、ポケットに絵と短歌を入れて歩くのって、わくわくしませんか。もったいないけど、私はもう毎日のように愛用しています。
展覧会の会期はもうすぐ終了。グッズは「twililight」の店舗か、オンラインサイトで購入できます。ZINEは数量限定なのでお急ぎを!
狩野岳朗 × くどうれいん『マユミスグリ』展
会期/開催中。12月16日(月)まで。
場所/twililight(東京都世田谷区太子堂 4-28-10 鈴木ビル3F・屋上)
営業時間/12:00〜21:00
定休日/火曜日、第1・第3水曜日
オンラインショップ/twililight.stores.jp