いきものを「うつす」まなざしを探る展覧会@東京都美術館(東京・上野) | Numero TOKYO
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いきものを「うつす」まなざしを探る展覧会@東京都美術館(東京・上野)

人間以外の自然界のいきものを「うつす」ことに取り組み続けてきた6名のつくり手を紹介する「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」展が、東京・上野の東京都美術館 ギャラリーA・Cにて開催。ひとつの主題に向き合い続けることで生み出される、奥深い魅力の作品を紹介する。

創作・表現活動においてポピュラーな題材でもある動物や植物。本展では、特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量を絶やすことなく、それらの姿を追いかけ続けた/続けているつくり手たちを紹介する。

偶然の出会いを機に野生きのこに魅了されて以来、さまざまな土地に生息するきのこを探し、描き続ける小林路子。明治末〜昭和期の画壇で活躍する一方、少年の頃から草花を愛で、それらの姿を日々描き記録し続けた辻永。また、世界各地の動物園やアフリカの野生に暮らすゴリラを追いかけ、心を交わし、描き記してきた阿部知暁など、さまざまないきものと表現に向き合う6名が紹介される。

ひとつの主題を切実に求め、それらの姿を写し、描き、かたどることを通してつくり手たちが何を見つけてきたのか。本展では「うつす」という営みの中で繰り広げられる他者とのふれあいのさまざまなあり方にまなざしを向け、人間が他のいきものたちとともに生きていく未来について考えるという。なお、視覚に障がいのある人も作品を楽しめるよう、内山春雄が開発した鳥の彫刻「タッチカービング」約40点をはじめとした手で触れて鑑賞する作品や、触察ツールも展示される。ぜひお見逃しなく。

※掲載情報は11月12日時点のものです。開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

上野アーティストプロジェクト2023
「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」

会期/2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝)
会場/東京都美術館 ギャラリーA・C
時間/9:30~17:30、11月17日(金)、11月24日(金)、12月1日(金)、12月8日(金)は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
休室日/11月20日(月)、12月4日(月)、12月18日(月)、12月21日(木)~2024年 1月3日(水)
料金/一般500 円、65 歳以上300 円、学生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※同時期開催の特別展「永遠の都ローマ展」のチケット提示にて入場無料
TEL/03-3823-6921
URL/www.tobikan.jp/exhibition/2023_uenoartistproject.html

Text:Akane Naniwa

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