アートで世界を変える注目の美術家・長坂真護の個展@日本橋三越
先進国が投棄した廃棄物からスラム街を救うべくアートを作り続ける美術家・長坂真護(ながさか・まご)の個展「Still A BLACK STAR – truth of capital -」が、東京の日本橋三越本店本館7Fにて開催。会期は、2023年8月23日(水)〜28日(月)まで。(プレ展示は、8月16日(水)〜22日(火)同館1F 中央ホール。)
2009年、路上の絵描きとなり世界を放浪した後、17年に世界で有数の電子機器の墓場と呼ばれるガーナのスラム街・アグボクブロシーへ向かった長坂真護。そこで暮らす人々との出会いをきっかけに、スラム街に集積した廃棄物を使ったアート作品の制作をスタートした。
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売上資金は現地に還元し、スラム街にアートギャラリーや学校、リサイクル工場を建設して雇用や教育の機会を新たに創出。また、オーガニック農業やEV の事業を展開するなど、経済・文化・環境の3軸が好循環する新しい資本主義の仕組み「サステナブル・キャピタリズム」を掲げ、活動を続けている。
本展では、活動の原点である「ガーナ」シリーズを中心に、世界平和への願いが込められた作品の数々を展示・販売する。
その作品群は、ガーナのスラム街で電子機器廃棄物の山を見た際の想いを形にした「ガーナ」、平和を祈った「月」、未来を描いた「新世界」、小豆島を舞台に描いた「小豆島」、スラム街に住む子どもたちが描いた「スーパースターズ」、そして自身の路上画家時代の作品群「路上時代」など、さまざまなテーマで構成される。
そのほか、高さ4メートルを超える立体作品「Tea pot on capitalism」や、横幅7メートルを超える「War of capital」、代表シリーズ「真実の湖」の新作などを初披露する。
2030年までにガーナ人1万名の雇用創出を目指し、スラム街をサステナブルタウンへ変貌させるため、日々精力的に活動を続けている長坂真護。彼の挑戦を体現する本展に、ぜひ足を運んでみよう。
※掲載情報は8月17日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「長坂真護展Still A BLACK STAR – truth of capital ‒」
会期/2023年8月23日(水)〜8月28日(月)
会場/日本橋三越本店本館7F催物会場
住所/東京都中央区日本橋室町1-4-1
開館時間/10:00〜19:30
※最終日は18:00まで
URL/https://www.mistore.jp/store/nihombashi.html
Text : Akiko Kinoshita