「横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes」展@ggg
「横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes」が、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて、2023年6月30日(金)まで開催されている。1960〜80年代の横尾忠則のデザインに焦点をあて、完成品の展示ではなく、ラフスケッチやアイデアノート、色指定紙など、完成にいたるまでの膨大な資料や作品が並ぶ。
2021年には、過去最大規模の展覧会「GENKYO 横尾忠則」(※1)が東京都現代美術館で開催され、初期グラフィック作品からコロナ禍で描かれた大型新作まで600点以上が展示された。そして2023年2月には、日本芸術院に新設された「建築・デザイン」分野の会員として選出され(横尾さんは43年前に画家に転向しているが)話題となった。2023年9月12日(火)からは東京国立博物館「寒山百得」展で、完全新作101点を初公開予定……と、今なおパワフルに、表現を続けるアート界のレジェンド・横尾忠則。
※1「GENKYO 横尾忠則」展@東京都現代美術館
2023年6月30日(金)まで開催中の「横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes」では、まだグラフィックデザイナーであった43年前までの、1960年~80年代のデザインを中心に、ラフスケッチ、アイデアノート、デッサン、コラージュ、そして版下、色指定紙などの資料や作品などが展示される。
本展の企画開催にあたり、兵庫県・横尾忠則現代美術館に収納されていた資料や作品から、250点の展示品を厳選したという。完成までのプロセスを示す資料・作品群からは、横尾さんの生の痕跡、完成までにかけられた時間、そしてやはり圧倒的な横尾忠則ワールドが立ち上がってくる……ぜひゆっくりと(何度でも)訪れてほしい。
また、企画展の案内には、横尾さんの言葉が添えられている。
「一日が未完で終わるように、人間の一生も完成なんてないじゃないですか。
あるのは循環、メビウスの輪である。
完成と未完は表裏一体で魂と肉体みたいなものだ。」横尾忠則
いざ、私たちも永遠へと続く番外地へ!
横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes
期間/2023年5月15日(月)~6月30日(金)
開館時間/11:00~19:00まで 入場無料
会場/ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
住所/東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F・B1F
TEL/03-3571-5206
URL/www.dnpfcp.jp/gallery/ggg
Text:Hiromi Mikuni