「待っていてくれてありがとう」WayV日本初イベント「The First Vision」レポート | Numero TOKYO
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「待っていてくれてありがとう」WayV日本初イベント「The First Vision」レポート


NCTの中華圏やアジアを中心に活動するグループ「WayV」が、日本でグループ初の単独イベント「WayV JAPAN EVENT 2023 ‘The First Vision’」を開催。来日を待ち望んでいた2万人が熱狂したイベントの一部をレポート!

「僕らの物語の始まりです」


WayV(ウェイブイ/威神V)は、「We Are Your Vision」をスローガンに、2019年、NCT内のグループとしてSMエンタテインメントからデビュー。「2019 Mnet  Asian Music Awards」での来日以降、日本での活動の機会はなかったものの彼らの人気は年々上昇し、2022年のSMTOWNでは、彼らの登場時に大きな歓声が上がったほど。そして、ついに来日を待ち侘びていたWayZenNi(WayVのファンネーム)の願いが叶い、5月6日、7日にWayV単独イベントがぴあアリーナMMで開催! 強風、大雨という悪天候にも負けず、2万人のファンが集まった。


大歓声の中、クン(KUN)、テン(TEN)、シャオジュン(XIAOJUN)、ヘンドリー(HENDERY)、ヤンヤン(YANGYANG)がシックな黒のセットアップで登場。「Take off」、「Kick Back」で、キレのある華麗なパフォーマンスを披露し、今回は足のケガのため歌のみの参加となったクンも伸びやかな歌声を聴かせた。


MCは「おいでやすこが」のおいでやす小田とこがけんが担当。日本語を勉強しているテンが「今日は雨が降っていますが、みなさんに会えて気分が晴れました!」と日本語でコメントすると、おいでやすこがの二人も「上手い!」と絶賛。クンが「2日間こんなにたくさんのWayZenNiが会いに来てくれてほんとに嬉しいです。これからもたくさん会える機会があるので期待していてください! たくさんステージをお見せしたいし、ファンミーティングやイベント、サイン会も!」と言うと、シャオジュンも「この光景を見ていると、僕らもいつか日本でコンサートができるんじゃないかと思いました。もし本当にコンサートやファンサイン会を開催したら、みなさん来てくれますよね?」と、これからの日本での活動を約束してくれた。末っ子のヤンヤンは「ホテルでテレビを見ていたら、ドッキリ番組がとても面白くて、いつか僕も出てみたい」とコメントすると、おいでやす小田から「やめといたほうがいい。あれは心臓が止まるよ!」というアドバイスも。


事前にファンから募った質問に答えるコーナーでは、好きな日本語は?との質問に、ヘンドリーは「『嘘です』 。日本語が聞き取れなくても、そう答えると話せるように見えるから!」と答え笑いが起きる場面も。シャオジュンは「大好きな日本の映画があって、ロマンチックな映画のセリフなんです」と、テンに協力してもらい、「好き?」と尋ねるという映画のシーンを再現。テンは「好きな日本語は『ただいま』。温かい感じがするんです」と答えた。

また「みなさんがついやってしまう癖は?」との質問には、ヤンヤンが「テンヒョン(ヒョン=兄の意)がどうして“TEN”なのかというと、いつも僕らはヒョンを10分待たないといけないんです!」と告白。ヘンドリーが「ヒョンは猫にエサをあげたりお世話しないといけないから」とフォローすると、テンは「映画でも主人公は10分遅れてやってきます!」と開き直り、ヘンドリーが「嘘です!(日本語)」と鋭くツッコむ。シャオジュンは「最近始めたことですが、みなさんも一緒にできます。ひとり鏡の前で、『シャオジュン!最高!最高!頑張ってる!イエーイ!』と自分を応援すると自信がつきます」とポジティブになる方法をWayZenNiに伝授。テンは「ヤンヤンはマンネなので、欲しいものがあるとヒョンたちに『これ欲しいよぉ〜』ってねだるんです」と暴露すると、ヤンヤンは「実は日本に来るときに、お財布を忘れてきたので、コンビニでテンヒョンにお金を貸してくれない?ってお願いしました」と恥ずかしそうに話した。

ゲームコーナーでは、テンとシャオジュンの「デスティニーです!チーム」と、ヘンドリーとヤンヤンの「ブラックマンバチーム」の2つに分かれて、クンが選んだテーマに沿って絵画になりきる「額縁アートゲーム」や、メンバーがトロッコに乗り、会場内に配置されたアルファベット風船からWayVの曲名を当てるゲームも行われた。罰ゲームの酸っぱいジュースは、なぜか全員が好奇心で飲んでしまい、おいでやすこがの二人に突っ込まれるなど、WayVメンバーのバラエティ能力の高さも発揮。

さらに「Phantom」と「Nectar」、VCRを挟んで、aespa「Illusion」、NCT DREAM「Candy」、SHINee「Sherlock」(Japanese ver.)のダンスメドレー。

クンも再びステージに現れ、星野源の「恋」のカバーを披露し、5月6日に配信されたばかりのデジタルシングル『Welcome To My Paradise』で、会場は一体になった。そして、クンはステージを守り、4人はトロッコに乗って「Good Life」を歌いながら会場にいるファンの近くへ。ステージに戻り、彼らの1st デジタルEP『The Vision』に収録された「Dream Launch」で、WayVとWayZenNi Japanとの夢のような時間は幕を閉じた。

最後のコメント

テン
「みなさんのおかげで幸せです。これからも日本語の勉強をがんばります。次はもっと成長した姿をお見せします。必ずまた会いましょう。約束! 今日は雨が降りましたよね。でもこんなふうに来てくれてありがとうございます。うちに帰るときには気を付けてください」

シャオジュン
「みなさんに会いたかったです。愛してます、みなさん。みなさんも愛してますか? 正直に言うと、WayZenNiに会えなかった間、自信を失っていたんです。でも心配しないでください。今、また自信が沸いてきました。こんな風に、みなさんから大きな愛情をいただいているということが想像できなかったんです。本当に本当に『愛してる』です!」

クン
「2日間、WayZenNi Japanと楽しい時間を過ごせて本当に幸せでした。この公演ためにがんばってくれたスタッフのみなさん、メンバーのみんな、本当にありがとうございました。今回は踊れなくて残念でしたが、次は健康な姿でみなさんに素敵なステージをお見せします。本当に愛してる!」

ヤンヤン
「みなさん、僕たちとずっとずっと一緒に行きましょう。そして僕はお話ししたいことがひとつあります。今日のこの光景は、誇ることができることだと思います。僕たちWayVを誇らしい気持ちにさせてくれて心から感謝しています。それから、僕らWayVはここだけじゃなくて、みんながWayVです」

テン
「そしたら、WayZenNiもステージで踊らなきゃだよね。チャレンジしてみますか?」

ヤンヤン
「そしたら、ここはヤンヤンクラスで、あっちはテンクラス!」

テン
「僕のクラスは厳しいですよ!」

ヤンヤン
「とにかく、僕たちをこんな風に輝かせてくれてありがとうございます」

ヘンドリー
「正直に言うと、こんな光景は想像もしていませんでした。僕たちが日本に来る前に、スタッフの方から1万人近くも入る会場だという知らせを聞いて、僕たちにできるのかなって最初は不安でした。でもこうやって、みなさんのことを見ていたら、僕たちにもできるんですね。本当にさっきヤンヤンが言ったみたいに、こうやってご飯を食べてるときも、僕たち1万人の会場でステージをしたんだって誇れますね」

ヤンヤン
「正直、まだ実感が沸かないよね」

テン
「でも、WayZenNiがいてくれるだけで僕たち誇れるよ!」

ヘンドリー
「それは当然ですよ。今日は本当にハッピーです」

全員
「ありがとうございます! 愛してる!」

Photos: Kaoru Sato Text: Miho Matsuda

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