直行便で約4時間半! フィリピン・セブの2022年最新ホテル「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」へ
東南アジア随一のリゾート地としても知られ、東京から直行便を使えば約4時間半〜5時間でたどり着くフィリピンのセブ島。そんなセブ島に2022年の秋、ラグジュアリーホテル「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」が新たに誕生した。
白砂のプライベートビーチを擁するオーシャンビューホテルで、プールやスパのほか、シグネチャーレストランの日系ペルー料理店など4つのダイニング施設も備える。魅惑の南国リゾートライフを約束する「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」の全貌を紹介しよう。
コーラルブルーの海と白浜プライベートビーチを満喫できるセブ島随一のリゾートホテル
シェラトンホテル&リゾートはMarriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)のホテルブランドの中で最もグローバルなブランドで、世界75の国と地域に430軒以上のホテルおよびリゾートを展開。Marriott Bonvoyのブランドの中では、ウェスティンホテルやマリオットホテルなどと同様、プレミアムカテゴリに含まれる5ツ星ホテルだ。2022年秋に開業した「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」は、セブ島初のマリオットグループのホテルとなる。
「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」は、セブ・マクタン国際空港から車で約30分、フィリピンのセブ州ラプラプ市マクタン島プンタ・エンガニョ通り沿いに佇む。ホテルの目の前の海は、セブ州で最も美しく豊かな保護区のひとつであるヒルトゥンガン海峡に続いており、コーラルブルーの美しい景色が広がる。また、渡り鳥の飛来地として世界的に有名な7つの地のひとつとして数えられる景勝地・オランゴ島へも近接しており、マリンアクティビティに最適なロケーションだ。
今回宿泊した2022年12月中旬のホテル宿泊費は、一室12,861php/泊(約32,340円)〜。12〜2月のセブ島は、気温約28℃ほどで雨が少ないベストシーズンにもかかわらずこの価格帯で5ツ星ホテルにステイできるのは嬉しい。マリンアクティビティを楽しみたい人なら、晴天率の高い3〜5月に訪れるのもいいだろう。
到着すると、セブ文化に着想を得たデザインが施された開放的なロビーがゲストを迎え入れる。建築を手がけるのは、セブを拠点とする大手不動産デベロッパー、アップルワンプロパティーズだ。
アースカラーの家具や丁寧に手作りされた家具など、セブらしいデザインは見もの。中庭に面したスイミングプールからは、マクタン島が誇る白浜ビーチや自然景観、クリスタルブルーの海を一望できる。
180度海を見渡せるハネムーンスイートを含む全261室の客室
客室は全261室で、デラックスキングルーム、ジュニアスイート、エグゼクティブスイート、246平米のプレジデンシャルスイートなどさまざまなタイプを展開。
寝室から180度海を見渡せるユニークなデザインの「シェラトン ハネムーンスイート」はこのホテルのシグネチャールームだ。
大半の客室はオーシャンビューで、ベッドに寝転びながら青い空と海を眺められる。
床から天井まで広がる窓とバルコニーからは自然光が降り注ぎ、南国リゾートに来たことを実感できるはずだ。
客室には旅の疲れを癒す広々としたバスタブも完備。シャワーが一般的なフィリピンのホテルにあって、ありがたい設備だ。
このほか各客室には、50インチのLEDテレビ、高速ワイヤレスインターネット、プレミアムバスアメニティをはじめとするモダンなアメニティを備える。
宿泊せずとも訪れたいアーティスティックな日系ペルーレストラン
「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」は4つのダイニングを擁する。注目はシグネチャーレストランである「DIP(ディップ)」。単なるホテルダイニングではなく、ディスティネーションレストランとしておすすめしたい一店だ。
シェフを務めるのは、ペルー人のDaniel de la Fuenteさん。ペルーの首都・リマを中心にペルー料理店や各国料理店でシェフとして腕を振るっていたほか、ペルーと日本を融合させた新感覚の寿司を提案するなどブランドクリエイティブも行ってきた人物だ。
そんなDanielさんが生み出すのが、日本料理が海外でローカライズされたいわゆる“日系料理”と、ペルー料理が融合した目にも口にも鮮やかなメニューだ。リマで親しまれているポテトサラダ・カウサに、日系料理でよく使われるカニの身を味噌でタルタルにして、鰹節やセサミチュイールをトッピングした「Crab Meat Causa」は、程よくチリがきいておりシャンパンに合わせたくなる一皿。画家・ジャクソン・ポロックのアクション・ペインティングを意識したという、ソース模様にも注目したい。
スライダーにも味噌とチリの隠し味をひそめて、日系料理とペルー料理のテイストを見事に融合。ジューシーなプライムビーフパティに、マッシュルームでうま味をプラスしている。
日本の巻き寿司が海外でロールとして親しまれて久しいが、「DIP」のロールはペルーの魚介マリネ・セビーチェを再構築したようなロールだ。日系の巻き寿司らしく、エビフライを巻き込んでおり、ソースも濃厚に仕立てているが、レモンやライムの酸味、玉ねぎなどの香味野菜の味も感じられる。
メインはペルー料理の一つ「Tacu Tacu」のアレンジ料理を。やわらかく煮込んだUSDAプライムビーフのショートリブをペルー風のグリーンカレーソースと合わせ、ハッシュドポテトのような豆や米を潰して揚げたものを添えている。
フィリピンの郷土料理も味わえるオールデイダイニングや、洞窟バーも!
館内にはこのほか、フィリピンの郷土料理や各国料理をビュッフェやアラカルトで味わうことができるオールデイダイニング「5 Cien(シンコ・シエン)」もある。
「5 Cien」とは「500年」という意味で、フィリピンにキリスト教がもたらされてから今日に至る500年の歴史に敬意を示した名前だ。館内各所には、フィリピンの伝統や文化が感じられる内装が施されている。
「5 Cien」のエグゼクティブシェフを務めるのは、イタリア人のChristian Frigoさん。アジアや中東のマリオット系列ホテルのオールデイダイニングでの経験が豊富で「リッツカールトン大阪」でシェフを務めていたこともある。
朝食ビュッフェではタホ、タブレアなど地元セブ州の郷土料理や郷土菓子も並ぶ。
フィリピーノがコーヒー代わりに起き抜けに飲むというチョコレートドリンク「シクワテ」は、この機会にぜひ味わっておきたい。
このほかライブクッキングが自慢のエッグステーションやヌードルステーション、パンケーキステーションもあり、アジア料理から西洋料理まで、各国料理が幅広く味わえる。
ランチやディナーのアラカルトでは、セブ島の郷土料理「レチョン」を忘れずにオーダーしよう。皮はクリスピーで香ばしく中はジューシーな子豚の丸焼きで、フィリピンでは結婚式などの祝い事には欠かせない料理だ。
ダイニングの中でも一際印象的な外観を誇るのが、石造りの洞窟バー「Buhi Bar(ブヒ・バー)」だ。
元々このエリアのビーチには自然の岩石が多くあったため、それにインスパイアされ作られたアイコニックなバーとなっている。
洞窟バーにはバーカウンターエリアのほか、海を見ながらカップルでプライベートな時間を過ごせるエリア、地中海料理とクラフトカクテルをバランスよく楽しむことができるテーブルエリアなどがある。
ほの暗い洞窟の中から青い空と青い海を眺めるという神秘的な体験ができるのは、このバーならではだ。
「Buhi Bar」では、熟練のミクソロジストが創り上げるクラシックドリンクやコンテンポラリードリンクを提供。フィリピン名産のラム酒を使った「Twisted Maitai」や、マンゴーやパッションフルーツを使ったシグネチャーカクテルでリゾートの夜に乾杯したい。
ロビーラウンジの横には、コーヒーショップ、惣菜店、ベーカリーからなる「Sa Sitio(サ・シティオ)」もある。
豊富な種類のペストリー、定番ドリンク、テイクアウトメニューが揃う。ちなみに同ホテルにはクラブラウンジはないが、Marriott Bonvoyのエリート会員(プラチナメンバー以上)であれば、ロビーラウンジエリアで「Sa Sitio」のハイティーやイブニングカクテルのサービスを受けることができる。
フィリピンの世界遺産をイメージした棚田プール、スパ施設やフィットネス施設
「シェラトン・セブ・マクタンリゾート」はフィットネスセンターや屋外プールなどのレジャー施設も充実。プールはフィリピン・ルソン島北部の中央山岳地帯に築かれた世界遺産「コルディ・リェーラの棚田群」をイメージして、傾斜に沿って2段に分けて作られている。
手前のプールにはバスケットゴールが設けられており、ビーチ寄りのプールの脇には水深の浅いプールもあり、子供連れでも安心して楽しめる。
プールサイドにはパラソルとチェアが設けられているが、館内各所にはデイベッドやクッションソファも設置。プールに入らずともゆったり海を眺めながら寛げるのも嬉しい。
プライベートビーチでは遊泳だけでなく、オプションでカヤックやSUP、パドルボートなどのマリンアクティビティも体験できる。
このほかビーチでは、海風や波の音を感じながら受けられるフットマッサージのサービスもある。館内にある「シェラトンスパ」で予約することで、フィリピン産のココナッツオイルを使ったフットマッサージを受けられる。
ボディマッサージやトリートメントがご希望であれば、6つのトリートメントルームを備えた「シェラトン・スパ」へ。アジア太平洋地域内で初めて導入された、フランス産のオーガニックスキンケアブランド「Vie」のプロダクトを使った各種リラクゼーションを受けられる。
「シェラトン・スパ」の隣には、24時間営業のフィットネス施設も完備。長期滞在時などのワークアウトもバッチリ叶う。
ファミリーフレンドリーで知られるシェラトンホテルには、キッズクラブも用意されている。今後ティーンズクラブも開業予定だという。
マニラ乗り継ぎ便なら空港隣接の「シェラトン・マニラホテル」宿泊も便利
現在日本からセブ島へは東京成田からフィリピン航空が水・土・日の週に3便直行便を運行(2022年12月時点)しているが、それ以外での渡航の場合はマニラなどで乗り継ぐ必要がある。その場合におすすめしたいのが、マニラ空港に隣接する「シェラトン・マニラホテル」で一時羽を休めることだ。
広々としたプールやスパ、フィットネスセンターをはじめ、2つのダイニングとバーラウンジとクラブラウンジなど、多彩な設備が揃う。
ホテルはマニラ初の総合エンターテインメント施設である「リゾート・ワールド・マニラ」の中心に位置し、ホテルから専用通路でアクセス可能。治安の面でも安心してグルメやショッピング、レジャーを楽しむことができる。
現在フィリピンは入国規制が緩和され、ファイザーなどのワクチンを2回接種済みであれば出発前の検査が免除されている。事前に「eTravel」に登録しておき、入国審査前にQRコードを見せることで、スムーズに入国できるようになった。
フィリピンなら日本からのフライト時間も短く、時差も1時間しかないため、久しぶりの海外旅行でも体を慣らしやすいはず。寒さが厳しい日本を離れ、春にかけてベストシーズンを迎える温暖なフィリピンで海外リゾート時間を過ごしてみては?
シェラトン・セブ・マクタンリゾート
住所/Punta Engaño Road, Mactan Island Lapu-Lapu City Cebu , 6015
URL/www.marriott.co.jp/hotels/travel/cebsi-sheraton-cebu-mactan-resort/
シェラトン・マニラホテル
住所/80 Andrews Avenue, NCR – Fourth District, Barangay 183 Pasay City , 1309
URL/www.marriott.co.jp/hotels/travel/mnlsi-sheraton-manila-hotel/
※記事は取材時(2022年12月16日)時点の情報のため、最新の入国規制などについては各国政府発表の公式情報をご覧ください。
Photos & Text: Riho Nakamori