宮城のアート・音楽・食の芸術祭「Reborn-Art Festival」、後期が開幕
東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市を舞台に、アート・⾳楽・⾷を柱として復興を掲げてきた総合芸術祭「Reborn-Art Festival」。2021年8月に開催した[前期]に続き、パワーアップした[後期]が開幕となった。
本フェスティバルの要でもある「アート」では、メイン展示エリアとして石巻中心市街地に加え復興祈念公園周辺にも多数の作品が展⽰された。新たな展示エリアとなる渡波エリアには、[後期]のキービジュアルである、⼩⾕元彦による新作彫刻作品『サーフ・エンジェル(仮設のモニュメント2)』が公開。天使の羽の先に希望の光が灯る、全長約6mもの作品だ。
また、20218年にも制作された「⾳」のインスタレーション『CIRCLE of MUSIC in the LIFE #2』を展開する⼩林武史や、アジアの専⾨家ネットワークとして結成された「プロダクション・ゾミア」も参加。震災から12年目、⽯巻市に住む⼈たちの希望を表現しようとつくられた川俣正の『⽯巻タワー』や、変わりゆく海岸の⾵景に注⽬し「新しい⼭⽔」をテーマに独⾃のリサーチと表現に挑む風間サチコの新作など、注目の作品が揃う。
なお⼩林武史とゲストアーティストによるライブ「回復への⾳with White Deer (Oshika)」も注目だ。8月21日(日)にスガシカオを迎え開催したばかりだが、9月3日(⼟)にはSalyu、9月18日(⽇)には⻘葉市⼦が登場。あえてステージなどを組まず、名和晃平の『White Deer (Oshika)』がたつホワイトシェルビーチを背景に音や歌を奏でるという。
さまざまな「出会い」から石巻の食の魅力を発信していく「フード」も見逃せない。全国の才能あふれるゲストシェフとともに地元の料理人が生み出す、石巻でしか味わえない食体験「セッションダイニング」も開催される。9月10日(土)、11日(日)には小林寛司「Villa AiDA」(和歌山)と小林武史による食と音楽のコラボレーションも。
アップデートし、ますます目が離せない「Reborn-Art Festival 2021-22」。ぜひ東北地域にお出かけを!
※掲載情報は8月29日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「Reborn-Art Festival 2021-22」
会期/2022年8月20日(土)〜10月2日(日)
会場/宮城県 石巻市街地(石巻中心市街地、復興祈念公園周辺、渡波)、牡鹿半島(桃浦・荻浜、鮎川)
休祭日/9月7日(水)、14日(水)
料金/パスポート一般3,500円、大学生・高校生・専門学生3,000円、宮城県民2,000円
URL/www.reborn-art-fes.jp/
Text:Akane Naniwa