大原櫻子×八嶋智人×小泉今日子出演「ミネオラ・ツインズ」
ピュリッツァー賞受賞作家ポーラ・ヴォーゲルの戯曲を大原櫻子、八嶋智人、小泉今日子の顔ぶれで描く「ミネオラ・ツインズ」が来年、幕を開ける。
1950年代から1980年代の激動の時代に、女性たちが何を考え、何を体験してきたかを、痛烈な風刺を込めて描いた、痛快で挑発的なダーク・コメディだ。胸の大きさ以外(!)見た目は瓜二つの一卵性双生児のマーナとマイラ姉妹。しかし、二人の性格は真反対で、保守的で理想の結婚を夢見るマーナと、既存の価値観にノーを突き付け続けるマイラは真逆の道を歩んでゆく。
作者のポーラ・ヴォーゲルは、この真逆な性格の一卵性双生児を一人の女優がカツラと衣装をめまぐるしく変えながら演じ分けるよう指定。また、一部の役柄を除いて「この芝居は常にホルモンの影響による興奮状態で演じて欲しい」とも記している。
女性の多くが、ある日は保守的でありたいと思い、翌日は現状打破の気持ちに突き動かされる経験をしたことがあるだろう。もしかすると、この作品は、そうした矛盾をはらむ女性の内面を見せていこうという意図を持っているのかも…とつい勘ぐってしまう。
ドラマのバックとなる時代も、彼女たちを静かにさせておいてはくれない。核戦争ギリギリの状態のアイゼンハワー政権、ベトナム戦争で疲弊した状態のニクソン政権、ベルリンの壁崩壊時のパパ・プッシュ政権、と時代時代のきな臭さをバックに生き抜いていく二人の女性の姿を、痛烈な風刺に悲劇と喜劇が入り混じる、まさに双子の演劇として作り上げている。
そんなエネルギッシュなマーナとマイラ役には近年躍進の目覚ましい大原櫻子。そして、彼女の熱量に立ち向かうキャストとして、八嶋智人と小泉今日子の二人が配される。
幅広い作品を手掛け、2021年の読売演劇大賞で最優秀演出家賞に輝いた藤田俊太郎が、どのように日本の観客にフィットさせるのか。新しい年のスタートとして、期待の高まる作品になりそうだ。
舞台「ミネオラ・ツインズ」
作/ポーラ・ヴォーゲル
翻訳/徐賀世子
演出/藤田俊太郎
出演/大原櫻子、八嶋智人、小泉今日子
会場/スパイラルホール
住所/東京都港区南青山5-6-23
公演日程/2022年1月7日(金) ~1月31日 (月)
一般前売開始日/2021年11月6日(土)午前10:00~
料金/10000円(全席指定・税込)
前売チケット取扱い/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/mineola/
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e+(イープラス) https://eplus.jp/mineola/
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当日券/全ステージ、開演1時間前より販売予定です。詳細は、決定次第、公演サイトにてお知らせいたします。
お問合せ/シス・カンパニー
Tel/03‐5423-5906(平日11:00~19:00)
URL/https://www.siscompany.com/mineola/
Text:Reiko Nakamura