ホンマタカシらが選出の「Portrait of Japan」受賞者発表
今夏行われた公募による写真アワード「Portrait of Japan」。そのグランプリ受賞者5名がついに発表された。受賞作品は、2021年8月16日(月)から2週間の予定で渋谷周辺エリアをはじめとする都内各所の屋外サイネージにて展示されている。
ポートレイト写真の力を通じて、現代の日本を構成する人々の肖像を写し出すプロジェクト「Portrait of Japan」。審査員に、ホンマタカシ、片山真理、ヘレン・ファン・ミーネ、奥山由之、アレック・ソスら5 名の写真家を迎え、それぞれが1作品ずつを選出。作品は2020年以降に撮影され、日本を拠点とする人々、海外を拠点とし日本にゆかりがある人々を被写体にしたもの。
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Numero.jp/ホンマタカシ、片山真理、奥山由之らが審査員をつとめる、公募による写真アワード「Portrait of Japan」
グランプリ受賞者は、ファインアートとファッションを軸に、人間の身体像のあり方、ジェンダー意識に疑問を投げかける作品を数多く発表しているShiori Akiba(ホンマタカシ選)。クルド人コミュニティに視点を置いた齊藤幸子(片山真理選)、留学生を被写体とした卞敏(ヘレン・ファン・ミーネ選)、映画のスチールを中心にさまざまな媒体で活動している鬼頭奈津子(奥山由之選)。そして、複数の写真を合成し、対象を一つの3Dモデルデータとして起こすフォトグラメトリを用いた作品の永田風薫(アレック・ソス選)の5名。
グランプリ作品及び入賞作品は、渋谷周辺エリアをはじめとする都内各所の屋外サイネージに加え、特設サイト(https://portraitofjapan.com)と小冊子でも紹介。
パンデミック中に生まれた命、認知症の父、脱毛しない妹、農業従事者、布を織る職人、東京の街を守る警備員、日本で暮らす外国人留学生や移民など、現代日本をかたちづくる人々を被写体にしたポートレイト写真の数々。それぞれの個性が輝く受賞作品に、どうぞご注目を!
※掲載情報は8月25日時点のものです。
最新情報は公式サイトをご確認ください。
「Portrait of Japan」受賞作品展示
会期/2021年8月16日(月)から2週間の予定
会場/渋谷・西武百貨店前、渋谷駅前、神南一丁目など、渋谷周辺エリア6か所のバス停にあるデジタルサイネージ 10 スクリーン
URL/https://portraitofjapan.com/
Text : Akiko Kinoshita