陶芸家・桑田卓郎の新作展 @KOSAKU KANECHIKA
ファッション界も注目の陶芸家・桑田卓郎が、東京・天王洲のギャラリー「KOSAKU KANECHIKA」にて展覧会「TEE BOWL」を開催。会期は、2021年7月17日(土)〜8月21日(土)まで。
ロエベ(LOEWE)とのコラボレーションでも話題を呼び、世界的な注目を集める陶芸家の桑田卓郎(※1)。2002年より陶芸家の財満進に師事し、07年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了。現在は、岐阜県多治見市に工房を構え制作活動を行っている。
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Numero.jp/桑田卓郎インタビュー「陶芸かアートか。過激なる景色に息づく魂」
18 年には、 「ロエベ クラフト プライズ2018」の特別賞を受賞。ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど、世界各地で展覧会を開催し、その圧倒的なオリジナリティで鑑賞者を魅了してきた。ルベル・コレクション、パームスプリングス美術館、金沢21世紀美術館、ミシガン大学美術館、シカゴ美術館などに作品が収蔵され、国際的な評価を得るとともに、さまざまな分野のクリエイターにインスピレーションを与えている。
彼の陶芸を特徴づけるビビッドでメタリックな色彩、そして梅花皮(かいらぎ)や石爆(いしはぜ)といった陶芸の技術を発展させた独特の造形は、一度見ると忘れられないインパクトを放つ。それらの作品は、陶芸の伝統に深く根差しながらも批評的な感覚を備え、素材と徹底的に向き合う桑田の現代的な視点によって、新たな創造を生み出し続けている。
最近の制作過程は2つに分類される。1つ目はルーティーンでひたすら同じ作業を繰り返し行い、その工程が身体の一部になり余計な力が抜けた時に突如現れる、新しい何かを待つということ。2つ目は、よりコンセプチュアルな目的をもった試みで失敗するとわかっていてもあえて色々と試行錯誤を重ね、積極的に発見を求めることだという。
本展では、茶碗から発展した彫刻作品をはじめ、新作を18点展示する。一点一点が内包する制作過程を味わうことができるように、それぞれを際立たせた展示となっている。桑田卓郎の陶芸美学を体感できる貴重なこの機会を、どうぞお見逃しなく!
※掲載情報は7月25日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
桑田卓郎「TEE BOWL」
会期/2021年7月17日(土)〜8月21日(土)
会場/KOSAKU KANECHIKA
住所/東京都品川区東品川 1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
開館時間/11:00〜18:00
休館日/日・月・祝
料金/入場無料
URL/https://kosakukanechika.com/exhibition/teebowl/
Text : Akiko Kinoshita