ファッションストーリー「伸びやかに緩やかに、ありのままを楽しむ」
自己を見つめ直す機会が増えた今、自分らしくいるということは心を満たす大きな鍵。ファッションもその手段の一つ。カジュアルやミニマム、リゾートライクといったエフォートレスなルックを纏って、内なる自己を解放して。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2021年5月号掲載)
Fashion story “chill in the summer air”
ギャップが生むスタイリッシュ
フロントにグッチの創設年であるハッシュタグと、アームにダブルストライピングが施された、アメリカンフットボールのユニフォームのようなTシャツ。オーソドックスなGGパターンのボックスプリーツスカートを合わせて、あえてのタッキーさを楽しみたい。
カラフルにチルするカジュアルルック
マルチカラーのストライプボーダーのタンクトップに、オレンジのショートデニム。ヴェルサーチェらしいフレッシュなビタミンカラーで、夏らしい、ムードでチルできそう。
程よくフェミニンを効かせたネオブリテン
絶妙なオレンジに染め上げたラバー加工のバーバリーのシグネチャーアイテム、トレンチコート。トップのレース裾をチラ見せさせて、春の訪れにエッジを効かせた英国スタイルでドレスアップして。
シンプルでこそ光る真の美しさ
プリーツ加工が美しい、エンポリオ アルマーニのシアートップ。ナチュラルな艶っぽさで芯にのあるスピリットを軽やかに醸し出して。
自分らしくいられる解放を手にして
ブラックボディスーツに、ボリューミーなラッフルが目を引くカラーとフラワーモチーフのピアス。ミニマムだけどアクセントは忘れないスタイルで、サンローランが得意とするエッジの効い たセクシーさがフレッシュにアップデートされた。
エネルギーが宿るカジュアルシック
クレリックシャツのような襟とチェストポケットに白を効かせた小花柄模様のプレッピードレ ス。それぞれのボタンにセリーヌのシグネチャー「トリオンフ」ロゴがあしらわれるというディテールへのこだわりも。ユースが香る雰囲気を纏って、不安定な日々もエネルギッシュに吹き飛ばして。
アンニュイに纏うアスレジャー
バレンシアガのネイビーブルーのトラックスーツパンツは、サイドにブルー&ホワイトのラインが入り、「スポーティB」のロゴが施されて、 抜群にスタイリッシュ。リサイクルナイロンというエコ素材でサステナブルにも配慮されている。オフの日はもちろんオンの日こそはきたい一枚。
ポルカドットで表現するニューエラ
グラデーション加工が施された大きめポルカドットパターンのチュニックドレス&パンツは、プラダから。まさに今季からラフ・シモンズがジョインしたコレクションのシグネチャーとも言えるルック。ブランドが提案する新たなユニフォームの概念を体現して。
南イタリアで見る真夏の夢
ディオールの、バーガンディ×ブル ー×イエローのタイダイを手染めしたジャケットと、レッド×ホワイトのストライプパターンのショートパンツ。ルームウェアのようなリラクシングスタイルが主流となった今、リネンの上質な素材と個性的な柄の組み合わせでユニークさを強調したい。
レッドで魅せるパンクエレガンス
バックとアームがカッティングされてオープンになったレッドのニットトップ&パンツ。どちらもピッタリとボディにフィットしたラインがエレガントで美しい。ピアスのようなパーツがスタッドされたクールなパンプスと合わせて、今のジバンシィが得意とするパンク性も表現して。
ハリウッド黄金期を醸す女優ドレス
シネマティックなハリウッド女優たちがテーマのシャネルから、リゾートスタイルのフリルドレスが登場。花柄パターンとスリットで描かれる夏らしさを、同じパターンのグローブも合わせてムードを高めたい。
概念にとらわれないニュートラルな生き方へ
性差を超えたファッションの可能性を提案したルイ・ヴィトン。ボディラインを強調せずすっぽりと覆う、ライトブルーのコートこそ今季のトレンド感を表現できる。ミュールを履けば、服とのギャップでたちまち上級者のコーディネートに。
Photos : Ina Lekiewicz
Stylist : Irene Barra
Hair & Makeup : Ingeborg
Model : Giedre Dukauskaite at Elite New York City
Casting : Monika Domarke
Production : Francesca Valence at 2DM Management
Photographer Assistant : Nate the Carlo
Stylist Assistant : Diana Choi
Production Assistant : Zach Ranson
Edit & Text : Midori Oiwa