舘鼻則孝ディレクション『江戸東京リシンク展』オンラインにて開催
『ヒールレスシューズ』をはじめ、日本文化の「RETHINK」に取り組むアーティストの舘鼻則孝(たてはな・のりたか)。東京の伝統産業の担い手とコラボレートした展示が歴史的建築のオンライン空間にて公開される。いざ“東京の至宝”再発見へ!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年4月号掲載)
日本文化の過去を見直し現代に表現する「RETHINK」を掲げる彼の新たなプロジェクト。それは、東京の伝統産業の価値や魅力を現代アートへ昇華する試みだった。染物や江戸切子など匠の技から、食文化、ファッションまで。これら技術や産品を東京の“宝物”として世界へ発信する「江戸東京きらりプロジェクト」の一環で作品を制作、ディレクションを手がけた展覧会が幕を開ける。
展示空間は1936年竣工、和洋折衷の意匠に輝く華族邸宅「和敬塾 旧細川侯爵邸」(東京都指定有形文化財)。昨年の開催予定を変更し、オンライン上で実空間さながらの展示体験を届けるという。絶えざる“今”を積み重ねてきた東京カルチャーの歴史的地層、日々注(つ)ぎ足されてきた秘伝の感性から、まだ見ぬシンボルを導く試み。流行と伝統が無意識に共存する街・東京――まずはその再発見から始めよう。
「江戸東京リシンク展」
会期/2021年3月1日(月)〜終了日未定
オンライン開催(詳細は下記サイト参照)
https://edotokyorethink.metro.tokyo.lg.jp/
Edit & Text : Keita Fukasawa