観世清和とコシノジュンコ による“能+ファッション”の新しい舞台芸術
大人の知的好奇心を刺激するライフスタイルマガジン『アクト4(ACT4)』が、能とファッションを融合した新しい舞台芸術「観世清和×コシノジュンコ 能+ファッション “継承される伝統と現代の融合” 」を2020年11月9日(月)に開催する。
本公演では伝統芸術「能楽」の流派の一つ、観世流二十六世宗家の観世清和と、常に時代を切り拓くファッションを提案するデザイナーのコシノジュンコがコラボレーション。「継承される伝統と現代の融合」をテーマにファッションショーと能の演目の2部構成で行う。
第一部は観世流能楽師の分林道治によるパフォーマンス「⾵神雷神」とコシノジュンコによるファッションショー。⽇本の美意識を表現する。能楽の若き才能、20才の観世三郎太の特別出演や、観世能楽堂へのプロジェクションマッピングなど伝統と未来の融合を感じさせるみどころが盛りだくさん。
第二部は⼆⼗六世観世宗家 観世清和師が能「紅葉狩 ⻤揃」をお届け。美⼥⼀⾏の舞と派⼿な激闘と劇的な
構成で、初⼼者でも親しみやすい演目。コシノジュンコが舞台装置(塚)とシテ(主役)の装束の⼀部をデザインしている。
26日に行われた記者会見で、観世清和とコシノジュンコは次のようにコメント。
二十六世観世宗家 観世清和
「(前略)お能の歴史のなかでも、当時では斬新な衣裳が時代の中で登場してきました。歴史は繰り返されます。この度のコシノジュンコ先生の御作品も目を見張るほど、非常にシャープで斬新な御衣裳を拝見させていただいております。第2部の『紅葉狩』では、美しい女性が鬼女に変身する『塚』と呼ばれるオブジェから登場しますが、その『塚』から出てくる私の衣裳デザインをコシノ先生がされます。先生のコンセプトは、格式と伝統を非常に大切にされ、見た目は非常に華やかですが、能衣装の規範をお守りになったもので素晴らしいものです」
コシノジュンコ
「(前略)第2部『紅葉狩』の方で、お家元の衣裳を作らせていただきました。『紅葉狩』という華やかな、本当に豪華な舞台があるのですが、そこに主役のシテの衣裳を作らせていただきます。1点物の西陣織でございます。そして、そちらもよろしいですか、とお伺いし、『山』のデザインをさせていただきます。能舞台では『塚』と呼ばれる舞台美術の『山』が橋掛りから移動してきて、そこからお能が始まります。お能も時代によって挑戦されるように、それがちょっとでも新しい風になれば、と思います。それによって、お能を見たことのない人、若い方といった広い範囲で観ていただくチャンスになればいいな、と思っております。(後略)」
GINZA SIX 地下3階の観世能楽堂での観覧のほか、7つのカメラを使った本格的なストリーミング配信も。未来に語り継がれる新しい伝統芸術のいまを見逃さないで。
観世清和×コシノジュンコ 能+ファッション “継承される伝統と現代の融合”
公演⽇/2020年11⽉9⽇(⽉)
時間/昼の部13:00〜15:30 夜の部17:00〜19:30
会場/観世能楽堂 GINZA SIX 地下3 階(中央区銀座6-10-1)
料金/全席指定¥20,000(イープラス/eplus.jp/sf/detail/3314330001)
Streaming+(配信チケット)¥2,500 (bit.ly/3jVlMmk)
URL/impresario.co.jp/myfirstdento
TEL/03-5414-2212(ACT4)
Text:Mariko Kimbara