肌のくすみ改善!? 麹生活にトライ
5月28日(木)に発売したばかりの『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年7・8月合併号では、さまざまなジャンル、角度から「時間」について考えました。その中で、時間をかけることでおいしく、健康に役に立つようになった「発酵食品」について、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんに取材。小倉さんおすすめの発酵食材の一つ、米麹を手に入れて、甘酒と塩麹づくりにチャレンジしてみました!
25歳独身、ひとり暮らし。料理はそこそこ好きけれど、自分のためだけにつくるなんて億劫で、仕事の忙しさにかこつけてどんどんずぼらになる日々です。そんな私に作れるのかな?と思いながら、”飲む点滴”と言われるほど栄養満点、美容効果の高い甘酒を、菌が生きた状態で摂取すべく甘酒づくりにトライ。
“飲む点滴”甘酒づくりは拍子抜けするほど簡単だった!
使用したのは本誌でも紹介した、五味醤油の「米こうじ」。小倉ヒラクさんが下北沢にオープンされた、発酵デパートメントのオンラインストアから購入できます。作り方は同じく五味醤油のサイトの「生甘酒のススメ」を参考にしました。お米をお粥状に炊いてからそこに米麹を入れるのが一般的な甘酒の作り方だそうですが、生甘酒は米麹と水だけでつくります。お粥からつくるよりも、スッキリと爽やかな飲み口になるのだそう。
まずは米麹をもみほぐし65℃のお湯につけ、炊飯器(もしくはヨーグルトメーカー)にセットし6時間保温します。が、、、私のヴィンテージ、もといぽんこつ炊飯器の保温モードは55℃までしかキープできない‼汗 しかたなく、55℃のまま6時間保温。途中で思い出したように何度かしゃもじでかき混ぜます。
しまった忘れてた! ふと思い出してぱかっと炊飯器を開けてみます。きっと7〜8時間浸けていた気がする。
ふわ〜んと甘い香り。はじめはパラパラしていた米麹が、水とまじわりどろっとしています。なめてみると甘い‼‼ 砂糖なんて一粒だっていれていないのに、しっかり甘いです。それでいてスッキリしている。極めて少ない工程にも関わらず、ずぼらさ故にところどころ無視してしまいましたが、とってもおいしい。あまりにも簡単にできてしまい拍子抜けです。
割と粒が残っているので、飲むというよりは食べると言う感じですが、さらにグレードアップを目指す方はミキサーにかけても。私はヨーグルトのようにすくっていただきました。さっぱり甘くて、食後のデザートやテレワーク中のおやつにぴったり。このあとは瓶に入れて冷蔵庫で保存。夏場は2〜4日、冬場は1週間くらい持つそうです。
万能選手、塩麹は時間におまかせ
甘酒用に買った米麹ですが、半分しか使わなかったので残り半分で塩麹にトライ。こちらも、同じく五味醤油のサイトの「塩こうじの作りかた」を参考にしました。
米麹をもみほぐして容器に入れ、塩、水を加えてよく混ぜ合わせます。あとは室温に置き、1日1回1週間かき混ぜます。
だんだん水分が多くなってきています。かき混ぜるたび、パンが発酵するときのような菌のいい香りが! 麹の芯がなくなったら、出来上がり。こんなにどろどろになります。
完成したら冷蔵庫で保存します。私は鶏むね肉をつけて鶏ハムにしたり、サーモンをつけて焼いたりしました。ほかの調味料一切なしでしっかりうまみが出て、しっとり仕上がりました。
肌のくすみ改善?!
…とまあなんだかんだ2週間にわたり麹づくしの生活をしていた私。週末に家族とテレビ電話した際、特にフィルターも使用せずお風呂上がりのすっぴんだったのですが、「あれ、肌きれいになった?」と言われました。にきびと肌のくすみが気になっていたのですが、あれ、たしかに改善してる! 肌のケア方法などは特に変えていません。あとは生理前⇔生理後など体調の要因は排除できませんが、これは間違いなく麹も一役買っているようです。引き続き試してみよう。
簡単に取り入れることができ、健康、美容に効く発酵食品は、麹以外にも本誌にて紹介しています。ぜひ見てみてください!