誕生100周年を迎えた「シュルレアリスム」を辿る展覧会 | Numero TOKYO
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誕生100周年を迎えた「シュルレアリスム」を辿る展覧会

2019年で誕生から100年という節目を迎える「シュルレアリスム」。神奈川県箱根にあるポーラ美術館では、「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」」展が開催中。さまざまな変遷を遂げたシュルレアリスムの展開と、誕生の地・フランスから日本、そしてアメリカ、アジアに至るまでの広がりを約100点の絵画、版画によって辿る。

古賀春江 『白い貝殻』 1932年(昭和7)ポーラ美術館
古賀春江 『白い貝殻』 1932年(昭和7)ポーラ美術館

20世紀の芸術に最も大きな影響を及ぼした運動のひとつ、「シュルレアリスム」。詩や思想だけでなく絵画の分野にも影響は拡大し、マックス・エルンスト、サルバドール・ダリなど数々の画家が生まれた。2019年はシュルレアリスム誕生から100年の節目となる。

さまざまな変遷を遂げるとともに、西洋のみならず、1930年代には日本でも「超現実主義」という訳語のもと、最新の前衛美術のスタイルとして一大旋風を巻き起こしたシュルレアリスム。日本ではしだいに東洋的な思想と混ざり合いながら独自の絵画表現や「シュール」という感覚が生まれるなどして、現在に至っている。
本展では、西洋におけるシュルレアリスムの運動から絵画の誕生まで、そして「シュール」にまでつながる独自の表現への展開に焦点をあて、約100点の作品を公開する。

Photo:Ken Kato 「シュルレアリスムと絵画」展 会場入口
Photo:Ken Kato 「シュルレアリスムと絵画」展 会場入口

三岸好太郎『海と射光』1934年(昭和9)名古屋市美術館蔵
三岸好太郎『海と射光』1934年(昭和9)名古屋市美術館蔵

なお同会場の「アトリウム ギャラリー」では、美術館での展覧会は自身初となる、佐藤翠「Diaphanous petals」展も開催中。2.5mの大作を含む新作6点が展示中だ。こちらも合わせてお見逃しなく。

佐藤翠『Diaphanous pink window I』2019, Glitter, oil and acrylic on canvas 194.5×259.3cm photo by Kenji Takahashi  © Midori Sato, Courtesy of Tomio Koyama Gallery / Koyama Art Projects
佐藤翠『Diaphanous pink window I』2019, Glitter, oil and acrylic on canvas 194.5×259.3cm photo by Kenji Takahashi © Midori Sato, Courtesy of Tomio Koyama Gallery / Koyama Art Projects

「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」」
会期/2019年12月15日(日)〜2020年4月5日(日)
会場/ポーラ美術館
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
時間/9:00〜17:00(入館は 16:30まで)
休館/会期中無休
TEL/0460-84-2111
URL/www.polamuseum.or.jp/

Text:Akane Naniwa

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