京都の清水寺で気鋭の陶芸アーティスト・桑田卓郎の作品展を開催 | Numero TOKYO
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京都の清水寺で気鋭の陶芸アーティスト・桑田卓郎の作品展を開催

Tea Bowl, 2017  © Takuro Kuwata, Photo by Kazuya Sudo
Tea Bowl, 2017 © Takuro Kuwata, Photo by Kazuya Sudo

ロエベ財団の「クラフト プライズ 2018」で特別賞を受賞した、陶芸アーティスト・桑田卓郎が、2019年8月3日(土)〜25日(日)まで、京都の清水寺で作品展「日々(にちにち)」を開催。

桑田卓郎展「日々(にちにち)」は、清水寺を舞台に未来の仏教寺院のあり方を模索する「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトの一環。重要文化財でもある経堂と、通常は非公開の成就院の2つの会場で展示される。

桑田卓郎氏は、1981年生まれ。陶芸家の財満進に師事し、岐阜県土岐市を拠点に作品を制作している。陶芸の伝統と向き合い、梅花皮(かいらぎ)や石爆(いしはぜ)といった陶芸の技術に基づきながら、ヴィヴィッドでメタリックな配色やダイナミックな素材を組み合わせ、革新的な作品を発表している。


Tea Bowl, 2017 © Takuro Kuwata, Photo by Keizo Kioku   Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
Tea Bowl, 2017 © Takuro Kuwata, Photo by Keizo Kioku Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

「制作するということは、今を生きているこの現実の中で、出会いや別れ、時に何もわからず衝動に駆られ無心になること、様々なことを感じた過程が形に現れて行く行為」と語る桑田氏。自己を追求する制作への姿勢は、「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトが模索する、表現活動を通した「祈りのかたち」とも共鳴する。静謐な祈りの場である清水寺と、時代を超えた新たなコラボレーションになるに違いない。


清水寺内の展示会場である「経堂」は1633年に再建され、重要文化財に指定された場所。もうひとつの成就院は、「月の庭」という庭園で知られているが、通常は非公開。今回それを体験できる貴重な機会でもある。ぜひ、夏の京都へ足を運んでみては。

音羽山清水寺 成就院
音羽山清水寺 成就院

音羽山清水寺 経堂
音羽山清水寺 経堂

日々(にちにち)
会期/2019年8月3日(土)〜8月25日(日)
会場/音羽山清水寺(経堂と成就院の2会場)
住所/京都市東山区清水1-294
TEL/075-551-1234
観覧料/無料 ※成就院は特別拝観料が別途必要(大人600円/小・中学生300円)
URL/feel.kiyomizudera.or.jp/

Text:Miho Matsuda

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