Life / Travel
シャボン玉の中から楽園風景を眺める、モルディブのリゾートホテル「Finolhu」
世界に星の数ほどビーチはあれど、今行くならいったいどこへ? 屈指のビーチライター、古関千恵子が選りすぐりのビーチをご案内。(「ヌメロ・トウキョウ」2019年6月号掲載)
日中は灼熱なので、テラス使用は夕方から早朝まで。
Finolhu フィノール
バア環礁に位置するフィノールは、1960~70年代の音楽をテーマにした“レトロシック”がコンセプトのリゾートホテル。サンドバンクの先端近くに出現した「ビーチバブル」はまるでシャボン玉のようなクリアなテント。膜のような壁の向こうはラグーンや大きな空が広がり、波音もすぐそばに聴こえる。ベッドに横たわれば、満天の星空が降ってくるよう。エアコン、シャワー&トイレ、Wi-Fiも完備された快適仕様だ。約1.8kmも続くサンドバンクがアイコン。
Finolhu
住所/P.O. Box 2123 Baa Atoll Kanufushi Island ※通常の客室(朝食付きで1泊1室US$1,060〜)を確保した上で別途料金US$600。 URL/www.finolhu.com想像したことを実現させる夢のリゾート群、モルディブ
ひとつの島を丸ごとリゾートにした“1島1リゾート”の集合体、モルディブ。島という限られた領域だからこそ、リゾートが掲げるコンセプトが実現しやすいのか、実験的とも思えるユニークなものが多い。なかでも2019年は当たり年! 自由奔放に島をデザインしたリゾートが一昨年から続々とオープンし、ゲストからのレビューによって研鑽を積み、さらにグレードアップ。今が泊まり時なのだ。
フィノールとコンラッド以外にも、目を見張る驚きのリゾートをピックアップするなら、2018年開業のフェアモント モルディブ。なんと島を東西に横断した長さ200mものロングプールが登場。また、ヌーヌ環礁のソネバジャニはヴィラの多くにウォータースライダーが付き、ベッドに横になりながら電動で天井を開閉し、星空観察ができるお部屋も。ここまで進化すると、次なる一手が気になるところ。果たして、どんなアイデアが?
今すぐ行くべき世界のビーチ
Illustration: Yuko Saeki Photos & Text: Chieko Koseki Edit:Sayaka Ito, Saki Shibata
Profile
古関千恵子Chieko Koseki
ビーチライター。ダイビング雑誌の編集を経てフリーのライターに。リゾートホテルやダイビング、エコ活動など海にまつわる取材を重ねるうちに、いつしか「ビーチライター」が定着。取材でビーチ、締め切りが明けたらビーチを繰り返すライフスタイル。ウェブなどで連載中。