初夏を彩るシャンパーニュ&キュイジーヌを
食通のゲストセレクターを迎え、いま注目の“食の世界”をおすすめのレストランとともに紹介するフード連載。Vol.10は、飲食を中心としたライススタイル系PRを手がける近藤敬子が、シャンパーニュと季節の食材を楽しめるレストランをピックアップ。(「ヌメロ・トウキョウ」2019年7・8月号掲載)
旬を味わう、旬を楽しむ
「旬」という言葉が大好きです。季節に合わせた食材をいただけるのは、四季のある日本ならではの贅沢な楽しみだと思います。
旬のものをいただくと、食材たちが一番おいしいピークをここぞとばかりに表現してくれる気がして、体中にパワーがみなぎり、心の底から幸せになります。だから季節を感じられるメニューを味わい、その気分を共有できるお店がお気に入り。
シャンパーニュもしかり。お酒好きとしては昔からおいしくいただいていますが、仕事で関わるうちに、背景も含めて理解が深まりました。その年ごとの、ブドウが一番おいしいときを見極めて閉じ込め、アッサンブラージュ(※)してじっくりと熟成した後、まさに飲み頃「旬」の状態で届けてくれる職人技を知るにつけ、より愛すべきお酒になりました。
私自身の「旬」の季節の夏に向かってワクワクするこの時季、シャンパーニュと旬の食材を旬のスポットで味わう幸せを感じます。
※異なる品種や、異なる畑のキュヴェ(ワイン原種)をブレンドすること。
フィリップ・ミル 東京
シャンパーニュ地方のシャトー「ドメーヌ・レ・クレイエール」の2つ星レストランで総料理長を務め、国家最優秀職人賞(M.O.F.)を受賞したフィリップ・ミル氏。来日するたびに素材の産地に足を運び、日本の四季やテロワールをメニューに取り入れている。
東京だけの特別な一皿に合わせるシャンパーニュは現在約140種類を揃え、前菜からメイン、デザートまで、グラン・キュイジーヌをシャンパーニュとのペアリングで楽しめる。シャンパーニュラバーなら絶対に見逃せない。
住所/東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
営業時間/11:00〜14:00(L.O.)、17:30〜21:00(L.O.)
定休日/無休
コース/ランチ¥3,800〜、ディナー¥8,000〜(税・サービス料別)
TEL/03-5413-3282
URL/www.hiramatsurestaurant.jp/philippe-mille/
CRAFTALE(クラフタル)
「提供された瞬間の驚きと、口に入れて思わず笑顔がほころぶ料理を」という大土橋真也シェフ。生産者とのつながりから生まれる繊細で美しい一皿と、ソムリエの若山程映さんがセレクトするワインやシャンパーニュ、できる限り手作りするというパンなど、テーブルの上に「CRAFT(手技)」が紡ぐ「TALE(物語)」が広がる。
住所/東京都目黒区青葉台1-16-11 2F
営業時間/11:30〜12:30(L.O.)、18:00〜20:00(最終入店)※ランチは土・日のみ
定休日/火・水
コース/ランチ¥7,000〜、ディナー¥10,000〜(税・サービス料別)
TEL/03-6277-5813
URL/www.craftale-tokyo.com
SUBLIME(スブリム)
フレンチと北欧を掛け合わせたイノベーティブ・フュージョンの「スブリム」は、料理のプロもヒントを求めて通うお店。加藤順一シェフは日本各地の食材と、フレンチや北欧のテクニックやプレゼンテーションを組み合わせてオリジナリティ溢れる美しい一皿に昇華。繊細な調理と斬新なアイディアで、一口ごとに驚きが生まれる。ヴィンテージの古いワインも充実。
住所/東京都港区東麻布3-3-9 アネックス麻布十番1F
営業時間/12:00〜13:00(平日のみ)、18:00〜20:00、日 18:00〜19:30(いずれもL.O.)
定休日/月
コース/ランチ¥4,500〜、ディナー¥12,000(税・サービス料別)
TEL/03-5570-9888
URL/www.sublime.tokyo
Photos : Yufuko Uehara(フィリップ・ミル 東京) Shuichi Yamakawa Text : Miho Matsuda Edit : Yuuka Shiomi