国内10年ぶり! 大岩オスカールの画業に迫る大型展開催
ブラジル・サンパウロ生まれのアーティスト、大岩オスカールの個展が石川県にある金沢21世紀美術館にて開催中。日本での大規模な展覧会は、なんと今回が10年ぶり。大型最新作など見所満載だ。
ブラジルのサンパウロにて、日本人両親のもとに生まれ、東京、ニューヨークと移動をしながら制作を続けるアーティスト、大岩オスカール。光あふれる鮮やかな色彩とダイナミックな空間構成によって、批評やユーモアを交えながら現代社会を描き出すのが彼の作品の特徴だ。
本展では、2000年代初期から最新作に至る大作を多く含む60点あまりの作品を6章にて公開する。
なかでも、環境破壊や海洋汚染、福島での原発事故など近年の社会問題をモチーフにした作品を紹介する、「第4章:うまくいかない世の中」では、作曲家のチャド・キャノンとコラボレーション。これらの作品にインスピレーションを受けて生み出されたという交響曲が、展示会場にて流れる。
さらに、金沢で滞在制作をしたという、幅27メートルにもおよぶ巨大な壁面に描かれた新作ドローイング、『森』は必見だ。
また同美術館では名和晃平による泡と光によるインスタレーション「名和晃平 Foam」も公開中だ。注目の展覧会を観に、金沢まで出かけてみては?
「大岩オスカール 光をめざす旅」
会期/2019年4月27日(土)~8月25日(日)
会場/金沢21世紀美術館
住所/金沢市広坂1-2-1
時間/10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※チケット販売は閉場の30分前まで
休館/月曜日(ただし7月15日、8月12日は開場)、7月16日
入場料/一般 1,200円、大学生 800円、小中高生 400円、65歳以上の方 1,000円
TEL/076-220-2800
URL/www.kanazawa21.jp/
Text:Akane Naniwa