フラワーアーティスト・東信が魅せる名画の花々の「時間」 | Numero TOKYO
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フラワーアーティスト・東信が魅せる名画の花々の「時間」

現在、絵画に描かれた「時間」の表現をテーマとした展覧会「名画の時間」を開催中の、神奈川県・箱根町にあるポーラ美術館。企画と連動した特別企画として、フラワーアーティストの東信の映像作品が展示される。2019年3月17日(日)まで開催!

東信『Drop Time ー菊ー』2018年 ビデオ ⒸAMKK
東信『Drop Time ー菊ー』2018年 ビデオ ⒸAMKK

絵画の中に描かれたいくつもの「時間」に焦点を当て、その表現に迫る「名画の時間」展。本誌でも活躍するアーティスト、フラワーアーティストとして活躍する東信と、ポーラ美術館が収蔵する花の絵画とコラボレーションした映像作品「Drop Time」シリーズが、合わせて公開中だ。

黒田清輝の『菊』(1912年)、ピエール・オーギュスト・ルノワールの『アネモネ』(1883-1890年頃)、オディロン・ルドンの『日本風の花瓶』(1908年)の3点を、生花によって現代風に再解釈して再現。さらにその花々を数週間にわたり撮影することで、花の命の移ろいを記録し、そこから見える時間を表現した映像作品だ。


ピエール・オーギュスト・ルノワール『春の花束』へのオマージュ(「ヌメロ・トウキョウ」2017年3月号掲載)


アンリ・マティス『白い花瓶の花束』へのオマージュ(「ヌメロ・トウキョウ」2017年5月号掲載)

『ヌメロ・トウキョウ』の連載「今月のフラワー・アート」でスタートしたシリーズ「名画と花」というテーマで、これまでも先人たちが描いてきた花の名画を「活ける」という行為を通じて模写を試みてきた東。今回はそれらを写真ではなく映像化し、そこに浮かぶ時間を追いかけている。

黒田清輝『菊』1912 年(大正元)油彩/カンヴァス
黒田清輝『菊』1912 年(大正元)油彩/カンヴァス

館内では合わせて、ベルリンを拠点に映像を中心とするインスタレーションを発表するアーティストユニット・SHIMURAbrosによる個展「SHIMURAbros―Film Without Film 映画なしの映画」も開催中。この冬見逃せない企画が勢ぞろいのポーラ美術館へ、出かけてみては?

「名画の時間」展 「Drop Time」
会期/2018年12月8日(土)~2019年3月17日(日)
会場/ポーラ美術館
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
時間/9:00~17:00(入館は〜16:30)
休館/無休(展示替えのための臨時休館あり)
料金/大人¥1,800、シニア割引(65歳以上)¥1,600、大高生¥1,300、中小生¥700
TEL/0460-84-2111
URL/www.polamuseum.or.jp/

Text:Akane Naniwa

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