どこか懐かしい幸せの味、絶品ふわふわ卵サンド
世の中は空前のサンドイッチブーム。 だからこそ、日本のスタンダードなザ・サンドイッチに立ち返ってみたい！実は新しくもあるその世界をパンライターの池田浩明がご案内。王道からこだわりグルメ、調理法で食感も味もさまざまな名物卵サンドを紹介。（「ヌメロ・トウキョウ」2018年12月号掲載）
nichinichi
究極ふわふわ食パンが演出。プリンのような卵とともに
パン業界の貴公子・川島シェフが北海道産小麦とカルピスバターで作る、ふわふわの極限地点「丘の上食パン」。だし巻き卵には地元・黒川卵を使用、ぷるぷるとプリンのように震える柔らかさ。両者が合わさるとどうなるか？噛まずとも自己崩壊してじゅっと溶け、いわゆる「卵サンドは飲み物です」状態に。
nichinichi（ニチニチ）
住所／神奈川県川崎市麻生区万福寺4-8-4
TEL／044-819-6631
営業時間／9:00〜19:00（パンがなくなり次第終了）
定休日／不定休
URL／nichinichi.shop/
Truffle BAKERY
贅沢の極みトリュフ卵をそのままサンドイッチに！
ゴージャスな食べ物の象徴トリュフを、イタリア風に卵と合わせてサンドイッチに。卵のまろやかな味をかき分け、フェロモンみたいなトリュフの強烈さ前へ前へ。はむっとした噛み応えと香ばしい小麦の香りが心地よい食パンは、国産小麦を使用。高級食材店直営ベーカリーならでは、よい素材が提供されて日常使いできるうれしさ。
Truffle BAKERY（トリュフベーカリー）
住所／東京都江東区門前仲町1-15-2
TEL／03-5875-8435
営業時間／9:00〜19:00、土・日8:00〜18:00
定休日／不定休
URL／truffle-bakery.com/
Loin montagne
はみ出す大盛り卵が泡のように消える快楽
下町の惣菜パン王こと遠山シェフが作る卵サンドは一味ちがう。はみ出すほどこんもりのせた魅惑の卵ドーム。口に入れるや、まるで泡のように溶ける、官能的な消滅ぶり。コラボするのは濃厚なバター感のある極上のバンズ。ラグジュアリーなホテルの朝食でとろとろオムレツを食べるときの、夢のような時間が現出。
Loin montagne（ロワンモンターニュ）
住所／東京都北区王子本町1-15-20 高木ビル1F
TEL／03-3900-7676
営業時間／10:00~18:00
定休日／日、祝日、第2・4土
URL／www.loin-montagne.com
LA MADRAGUE
京都から伝説サンド参上！卵とパンの厚さに驚愕
京都の名店コロナから受け継いだ伝説の卵サンドが東京で食べられる。パン2cmに卵焼きなんと6.5cmという超ド級。ちゅるるん食感からの卵汁じゅわりジューシー。卵&だし風味パラダイス。外側かりかり中ぷるるんと弾むはオリエンタルベーカリーのパンを関西から特注。デミソースのまったり甘さが遥か京都を思わせる。
LA MADRAGUE（マドラグ）
住所／東京都新宿区矢来町67 la kagu内
TEL／03-5579-2130
営業時間／11:00〜20:30（L.O.20:00）
定休日／不定休
URL／www.lakagu.com
※2019年1月31日（木）で閉店
はまの屋パーラー 日比谷店
注文を受けてから焼き上げるふんわり厚焼き卵サンド
創業五十余年の正調純喫茶。帝国ホテルの絨毯を踏んで入れば、アナログレコードと現代アートがお出迎え。名物の卵サンドは注文を受けて焼き上げるので熱々ふわふわ。+50円でトーストにするのがおすすめ。「トースター界のロールスロイス」デュアリットで焼くからぱりぱり。自社農園のハワイコナを使用した「はまの屋ブレンド」と相性◎。
はまの屋パーラー 日比谷店
住所／東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ東京4F
TEL／03-3591-6636
営業時間／11:00〜19:00
定休日／不定休
URL／www.hamanoya-parlour.com
カツと卵とフルーツと♥
絶品サンドイッチの名店
まだまだある！ いまどき卵サンド
食パン好き座談会「おいしい食パンと、その食べ方教えます」
Photos: Kiichi Fukuda, Ayako Masunaga, Akiko Mizuno, Kouki Hayashi Selection&Text: Hiroaki Ikeda Edit:Sayaka Ito, Nao Kadokami Art Direction:Takashi Tsukahara
