生誕100年記念のいわさきちひろと、長島有里枝のコラボ展
画家、いわさきちひろの生誕100年を記念して、石内都、トラフ建築設計事務所など7組の作家が「Life」をテーマにコラボレート。「ちひろ美術館・東京」「安曇野ちひろ美術館」を会場に順次開催されている。現在、安曇野では詩人の谷川俊太郎による「みんないきてる」展が開催中。そして、11月3日(土・祝)から2019年1月31日(木)まで、東京で長島有里枝による展覧会「作家で、母で つくる そだてる」が開催される。
子どもや草花、小鳥など、小さないのちの愛しさあふれる絵を描いてきたいわさきちひろ。生誕100年を迎えた2018年、大巻伸嗣の「まなざしのゆくえ」を皮切りに3月より開催されてきた7組のクリエイターによる「Life展」がいよいよ終盤をむかえる。
ラストを飾るのは、現代美術作家の長島有里枝による「作家で、母で つくる そだてる」展。
長島がセレクトしたいわさきちひろの作品と、長島の『家庭について』からの作品などが展示される。家族をテーマに、自身のライフヒストリーや社会の陰に隠れてきた女性の創造性に光を当ててきた長島有里枝が、画家であり、母であったいわさきちひろの姿を浮かび上がらせる。
また現在、安曇野では詩人の谷川俊太郎による「みんないきてる」展が開催中。こちらでは、本展テーマに基づいた詩と、ちひろが描く子どもの絵が合わせて展示され、さらに書き下ろしの詩「ちひろさんの子どもたち」や、本展をきっかけに出版された絵本『なまえをつけて』(講談社)のコーナーも。
テーマの「Life」という言葉には、いのちや、いきもの、人生、生涯、生活、生きがいといった広い意味が含まれている。ちひろの絵に描かれていたのは、生命感あふれるこども、草花、いきものたちであり、「Life」そのもの。
誰もが知っている、いわさきちひろの世界と、今を生きるクリエイターたちが表現する”Life”が繋がる幸せな瞬間を、ぜひ感じてほしい。
いわさきちひろ生誕100年「Life展」
作家で、母で つくる そだてる 長島有里枝
会期/2018年11月3日(土・祝)〜2019年1月31日(木)
会場/ちひろ美術館東京
住所/東京都練馬区下石神井4-7-2
時間/10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日/月曜日、年末年始(12/28~1/1)※祝休日は開館、翌平日休館
入館料/大人800円、高校生以下無料
みんないきてる 谷川俊太郎
会期/2018年9月29日(土)〜12月16日(日)
会場/安曇野ちひろ美術館
住所/長野県北安曇郡松川村西原3358-24
時間/9:00〜17:00
休館日/第2水曜日、第4水曜日
入館料/大人800円、高校生以下無料
Text:Hiromi Mikuni