ポール・スミス、かつてタクシードライバーだった!?
ポール・スミス(Paul Smith)は以前タクシードライバーをしていたことがあるという。
1970年に自身の名を冠したブランドを設立したポールだが、実は別のキャリアを持っていたことを明かした。ロンドンのタクシー運転手に求められるナレッジ試験をパスしてライセンスを得るため、トレーニングに励み、きちんと認可されたタクシードライバーとして働いていたのだという。
エスクァイア・オンラインとのインタビューでポールは「もちろん他の仕事もしていたよ。公認のナレッジ試験をパスして、タクシードライバーとして25年勤務した。週末限定だけどね」と打ち明けた。他にもファッション業界で名を轟かせる前にはプロの自転車レーサーになる夢を持っていたようだ。
「そうだね。お金を稼ぐためには何でもしたな。だから色々器用だったりするよ。12歳から18歳までは自転車競技をしていて、そこで競争精神やチームワークを養ったね。このオフィスで働く180人をきりもりするのにも役立っているんだ。実際負けず嫌いなタイプではないんだけどね、生存本能ってものがあるかな。『よし、じゃあやり遂げようか』っていう」
一方で、ポールは自分のブランドについて「とても頑丈」であり、今まで数々の試練を乗り越えてきたとしてこう語った。「僕がビジネスを始めた時は、まだ炭鉱作業員がストライキをおこしていたような1980年代だからね。そんな時は発電機が必要だったんだ。こういったことを常にうまく乗り越えてきたのさ。偶然ふらふらどこかに行ったりなどすることもなく、『ポールスミス』はとても頑丈なんだ。以前とはまた違った難題がやってきたりもするけどね」。
そして自身を業界の「パイオニア」だと自負するポールはこう続けた。
「(有名セレクトショップの)パリのコレットとミラノのディエチ・コルソコモのオーナーがショップの経営方法についてうちの影響を受けたって別々に語っていたんだ。だから知らないうちに私はあらゆる側面で本当のパイオニアになっていたんだって思うよ」。
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