「nendo」初のヨーロッパ大型展を開催中!
デザインオフィス「ネンド(nendo)」が、ベルギー市郊外のル・グラン・オルニュ美術館で、ヨーロッパ初となる大型個展「nendo: invisible outlines」をスタート。「輪郭」をテーマに、初披露を含む新作79作品を展示している。
無意識のうちに目で追っているモノの「輪郭」。この「輪郭」が確認できないモノはモノとして認識することができず、 逆に、輪郭線さえ見えればそれ以外の見えていない情報まで自然と補完することができる。
「nendo: invisible outlines」では、この基本原理に着目。モノの輪郭線にさまざまな操作を加えることで、ときにはモノの存在を希薄にしたり、ときには目に見えていない要素を自然と受け手の頭の中に生成させたりする「輪郭」を、さまざまな視点から考察する。
旧炭鉱複合施設を活用し、2012年にユネスコ世界遺産にも登録された美術館では、部屋の輪郭を断片的に抽出した「border table」や、動きの軌跡を可視化した「trace collection」、紙が持つさまざまな状態や表情を輪郭のみで表現した「un-printed material」などを集積。作品はもちろん、その空間全体も見どころとなっている。
会期は10月1日まで。「ネンド」初のヨーロッパ大型展に、期間中ぜひ立ち寄ってみて。
nendo: invisible outlines
会期/2017年10月1日(日)まで10:00~18:00(毎週月曜日休館)
会場/ル・グラン・オルニュRue Sainte-Louise, 82 7301 Hornu, Belgium
URL/http://www.cid-grand-hornu.be/en/expositions/nendo/188/
Text:Anri Murakami