facebookで生まれた本当の話
映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』
facebookで知り合った台湾人のリンちゃんと日本人のモギサンとの、実際の恋物語をまとめた原作『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』を俳優、中野裕太と台湾の人気女優、ジエン・マンシュー主演で映画化。5月27日より新宿シネマカリテ他にて公開中だ。
ある日、facebookで知り合った台湾人のリンちゃんと日本人のモギサン。恋愛にはちょっと奥手の日本人男性と全力で好きな男性にアタックする積極的な台湾人女性、ふたりの恋愛模様を綴ったフォトブックをもとに、谷内田彰久監督が映画化した。ふたりを演じるのは、実話に合わせて、日本人である中野裕太と、実際のモデルとなったリンちゃん本人がピックアップした、台湾の人気女優のジエン・マンシュー(簡嫚書)。
ふたりの知り合ったのは、日本が大震災に襲われた直後。
日本のドラマやアニメが好きで大学でも日本語を専攻する台湾で暮らす女の子リンのfacebookに、日本人青年モギからメッセージが届く。モギは震災で復興支援に協力的な台湾の国民性や親日感情に興味を持ちメッセージを送ったのだった。ここから始まったSNS上でのやり取り。内容はたわいもないお互いの悩みや日々の出来事。そんなふたりがとうとう実際に台湾で会うことに。
チャットのやり取りから、お互いを意識し始め、徐々に生まれていく淡い恋心。好きとなったら一直線の女心と、モヤモヤと今ひとつ優柔不断な男心の掛け合いが、初々しくもあり、時にこっちまでまでじれったくなるもどかしさもあり、つい引き込まれてしまう。監督が台湾のハワイと表現する福隆をはじめ、士林、寧夏、饒河の夜市など、台湾の美しいロケーションと、ふたりの心の揺れ動きを繊細に絶妙に表現する音楽とともに展開する、甘酸っぱさ溢れる爽やかで微笑ましいラブストーリーに仕上がっている。
『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』
監督/谷内田彰久
出演/ジエン・マンシュー(簡嫚書)、中野裕太 ほか
原作/『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』モギサン・モギサン奥さん(新潮社)
URL/http://mama-dame.com/
2017年5月27日(土)より、新宿シネマカリテ、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほか全国順次公開