Life / Feature
仕事にプライベートに、世界中を駆け巡る大田由香梨の旅のお供は「グローブ・トロッター(Globe-Trotter)」のトランクと、「ドクターマーチン(Dr.Martens)」のブーツ。鍵を3回も修理したほど使い込んだトランクは、そろそろ世代交代。旅の記憶が詰まったとっておきのインテリアとして自宅に飾るそう。シューズはどんなところでも歩けるブーツを。
旅でのファッションは、デニムにフラットシューズなど身動きのとりやすいスタイルが基本。それに加え必ず持参するのがスカーフ。海外だと髪を染めているのは日本人だという認識があるため、観光客だとバレてしまうので、現地の人に溶け込むためにも、トレードマークの赤毛をスカーフで覆い隠すそう。さまざまな国へ旅行してきた彼女の旅での工夫。
LAやNYなど、都会へ行くときは日本にいるときと同様、おしゃれも楽しむそう。
House
旅先で手に入れたお気に入りのインテリア
旅先で惹かれた家具や小物は日本に持ち帰って事務所や自宅のインテリアに。黒くて細いアームの革製のチェア(写真上、左の椅子)は、撮影で訪れたカルフォルニアのパイオニアタウンで購入して空輸。撮影クルーにも驚かれたそう。
レコードと並ぶカラフルな棒は、マサイ族の杖。現地では、人を迎えるときやまつりごとの正装としてこの装飾された杖を持つのだとか。普段は、男性が牛のお尻を叩くために木の棒を使っているという。
アジア旅行で手に入れたのは、旅行前から気になっていたという、チベット民族がハンドメイドで作ったメディテーションボール。植物や小物とともに、ドレッサーの一角に並んでいる。
Food
甘い「冬のコアントロー・フィズ」と楽しむとっておきのメニュー
海外旅行や出張から帰国し大田由香梨が想うのは、原点であり色彩豊かな日本の四季。そんな彼女が提案するのは、一足先に春の匂いを感じるコアントロー・フィズ。ココナッツミルクを使ったフィズは、まるで積もった雪の上に桜が降ってきたかのような、春の訪れを感じさせる今の季節にぴったりなビジュアル。グラスに口を近づけた時にほんのり香る桜の香りとココナッツミルクの甘さに癒される。ざくろを使ったフィズは、甘味と酸味が程よくマッチ。ホワイトとピンクのグラデーションが季節の移ろいを思わせる。カクテルのレシピはこちら!
そんなフィズのお共に大田由香梨がおすすめするのが、柚子の香りが効いた菜の花のおひたし、ベリーとパクチーを添えたイチゴの生春巻き、ざくろがアクセントの野菜とチーズのマリネ。彩りも香りも豊かなラインナップで、ちょっぴり早い春を感じられる。
COINTREAU
www.cointreau.com
大田由香梨、旅のスナップショット・ダイアリー
スタイリストとしてキャリアを積んだ後、2011年からファッションのみならず衣食住のすべてをスタイリングする「ライフスタイリスト」として、仕事の幅を広げる大田由香梨。マルチに活躍する彼女の魅力を切り取ったスナップショット・ダイアリー。
Fashion 旅のファッション
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Photos:Yuji Numba, Yukari Ota
Text:Kefa Cheong
Edit:Yukiko Shinmura
Profile
大田由香梨(Yukari Ota)ライフスタイリスト。雑誌や広告を中心にスタイリストとして活躍をしながら、2011年に自身がプロデュースするカフェ・レストラン「ORGANIC TABLE BY LAPAZ」を外苑前にオープン。ファッションに加え、店舗内装やフードのディレクションもスタートし、“衣食住”すべてのスタイリングを行うことで活躍の幅を広げる。14、15年はグローバルファッションコミュニティ「FARFETCH」のスタイルアンバサダーも務めた。16年著書『THE LIFESTYLIST』も発売中。