
昨今よく目にする「ロンジェビティ=健康長寿」。人生の質を高めるための予防医療やライフスタイルの考え方として世界的に注目されているキーワード。このロンジェビティにいち早く注目したのがディオールだ。
「女性を美しくするだけではなく、より幸せにしたい」── クリスチャン・ディオールのその願いが受け継がれる、ディオールのスキンケア サイエンス。このたび、ハーバード大学ブリガム・アンド・ウィメンズ病院教授であり、ディオール リバース エイジング ボードのメンバーでもあるヴァディム・グラディシェフ医学博士との共同研究により、肌老化を定義する指標「ディオール スキン ロンジェビティ コンパス™」を発表。ディオールのリバース エイジング研究が新たな局面を迎える。
──ディオールのロンジェビティ研究の軌跡について教えてください。
「私たちが何十年もの間、問い続けてきたのは、『見た目年齢の変化をどう改善するか』という課題。その結果、優れたアンチエイジングのソリューションが生まれ、多くの方々に自信と幸福をもたらしてきたと自負しています。しかし、私たちは、見た目年齢のみならず、実年齢、体感年齢、生物学的年齢(細胞年齢)という、4つの年齢が存在することに注目、いち早く生物学的年齢についての研究を進めてきました。なぜなら、生物学的年齢が他のすべての年齢に大きく影響するから。老化を加速させる仕組みの根本原因まで遡ることができるから。細胞が本来持つ若々しい機能を取り戻すという、永続的な若さへの探求に繋がるからです。
そこで2023年に、ディオールはさまざまな分野の19名の世界的専門家で構成される、スキンロンジェビティに特化した世界初の科学委員会『ディオールリバース エイジングボード』を設立。独自のロンジェビティ研究を続けてきました。そして2026年、ボードメンバーであり、長寿分野における国際的な権威、ヴァディム・グラディシェフ教授がディオールの独占的な研究プログラムを主導。画期的な発見に至りました」(パルファン・クリスチャン・ディオール サイエンティフィック コミュニケーション ディレクター/ヴィルジニー・クトゥロー氏)

──世界的に大きな注目を浴びている「画期的な発見」とは、何ですか?
「今日では、老化を遅らせるだけではなく、生体は部分的に若返らせることができる、つまり、生物学的年齢は巻き戻せるという証拠が得られています。生物学的年齢は先に進むこともできれば、逆に進むこともできる。『いずれにも進む』というのが、最大のポイントなのです。たとえば、睡眠を取れなかったときや特定のストレスを感じたときなど、体の特定の部位だけが非常に加齢するということが起こりえます。また、人によって、臓器によって、老化のスピードが異なることもわかってきました。そこで、日々、細胞が若い状態から加齢の状態まで何が起こっているかを緻密に測定したうえで、老化のプロセスを逆に辿るように、生物学的年齢を“リバース(逆転)”させることができるかについて解明しているのです。
これまで、2012年に発表された体の老化の12の指標、2025年には14に改定され、その指標をもとに進展を遂げていましたが、それはあくまで体全体のもので、肌老化に特化したものではありませんでした。そこで、ディオールとリバース エイジング ボード メンバーによって、ヒトの皮膚、細胞、全ゲノムが集められ、30万もの細胞と12000もの遺伝子発現データを解析。その結果、処理・解釈すべきデータポイントは数百万件に上りました。こうして、肌における老化や加齢の方程式を解明していったわけです。そして2026年。初めて、肌老化に特化した15の指標、『ディオール スキン ロンジェビティ コンパス™』の発表に至ったのです。これにより、肌老化の経路を遡り、重要な老化マーカーを正確に定義することで、老化を遅らせたり、止めたりするのみならず、生物学的な逆転が可能であることがわかりました」(ヴァディム・グラディシェフ医学博士)

──『ディオール スキン ロンジェビティ コンパス™』の革新について、さらに詳しく教えてください。
「『ディオール スキン ロンジェビティ コンパス™』では、肌老化の15の指標を、さらに包括的に捉え、『肌の細胞機能』『肌のコミュニケーション』『肌の組織構造』という3つのカテゴリーに分類。より老化のプロセスやメカニズムを解き明かし、全体像が整理されたことで、細胞レベルまで多因子のアプローチ、そして時間を逆転させるための網羅的なアクションが可能になるのです」(ヴァディム・グラディシェフ医学博士)
「この研究成果は、国際的な学術誌『ジャーナル・オブ・コスメティック・ダーマトロジー』に掲載され、世界の注目を集めています。ここでは、論文を発表しただけでなく、編集長自らが私たちの最新の発見とディオールが重ねてきた長年の研究を取り上げた社説を執筆してくださいました。これは、肌老化を細胞レベルで理解する上で、私たちが成し遂げた科学的進歩が高く評価された証と誇りに思っています」(ヴィルジニー・クトゥロー氏)

──肌を見ると健康状態がわかると言われますが、実際、皮膚の健康と内臓の健康は、関連しているのですか?
「基本的に、生体内ではすべての臓器が互いに情報をやり取りしています。特に大きな臓器である皮膚は強い影響力を持ち、それゆえ、体全体に対して大きな影響を及ぼします。また、その逆もしかり。体全体の状態が皮膚に影響を与えるために、実年齢よりも老けて見える人もいれば、若く見える人もいるのです」(ヴァディム・グラディシェフ医学博士)
──ディオール サイエンスのこれからの展望を教えてください。
「最も重要なのは、皮膚という部位が体の外側にあり、容易にアクセスできて直接的なケアが可能だということ。だからこそ、適切な方法を用いれば、皮膚という器官を強力に若返らせることができるのです。“細胞年齢-10歳”も、もはや現実。私たちは、肌を整えることと心の持ちようとの間には、強い結びつきがあると考えています。クリスチャン・ディオールが語った『女性を美しくするだけではなく、より幸せにしたい』という言葉通りのビジョンを描いているのです。『ディオール スキン ロンジェビティ コンパス™』は、そのための、大きな革新。より精密で、より的確で、より効果的なエイジングケアソリューションへの道を切り拓く、いわば『羅針盤』なのです」(ヴィルジニー・クトゥロー氏)

左:ディオール プレステージ ラ クレーム 右:ディオール プレステージ ラ クレーム リッシュ 50ml コンプリート ¥58,080(9月4日発売予定)/Dior(パルファン・クリスチャン・ディオール)
ディオール サイエンスの最新が凝縮された、ディオール プレステージ ラインの「顔」、ラ クレーム。ディオール スキンケアのためだけに誕生し、ディオール プレステージの中核を成すグランヴィル ローズから、熱抽出のローズ ヒップ(果実)エキス、電磁波抽出のローズ分子(ペタル)エキス、酵素抽出の新ステム(茎)エキスと、ディオール プレステージ独自のバイオテクノロジーによるこだわりの抽出方法で、幅広い分子多様性を引き出した特許取得の新成分ローズペプチド-3™が、肌のすみずみまでアプローチ。同時に、バラの花びらが肌の上で繊細に咲き誇るようなテクスチャー、バラの花束を抱き締めているかのような香り、なじませた瞬間にはっとさせられるような肌の質感……、卓越したサヴォワールフェールが宿る、未体験の感動に夢中になる。
Edit : Naho Sasaki Text : Chitose Matsumoto
