ひんやり涼やかな夏の風物詩、かき氷。今年はパティシエやシェフたちによる、スイーツ仕立てのかき氷が目白押しだ。そこで今回は都内のラグジュアリーホテルのパティシエたちが手掛ける、注目のスイーツかき氷をピックアップしてご紹介。
アマン東京
都会の森で味わう、お茶と果実のマリアージュ

3,600㎡におよぶ豊かな緑に囲まれた「アマン東京」の「ザ・カフェ by アマン」では、今夏2種類の「フォレスト シェイブド アイス」がお目見えした。「抹茶とあずき」は、厳選された抹茶と北海道産の小豆を使用。コクのあるマスカルポーネのクリームに、くるみのキャラメリゼを散りばめた、異なる食感が楽しい一杯だ。
みずみずしい桃の果肉を主役にした「桃とシャンパーニュ」は、シャンパーニュソースとマスカルポーネのクリームを合わせた芳醇な風味が広がる一品。いずれも、かき氷の中にバニラアイスが忍ばせてあり、「抹茶とあずき」には和三盆ソースが、「桃とシャンパーニュ」にはラズベリーソースが別添えされているので、味わいの変化も楽しめる。
場所/アマン東京 1階別棟「ザ・カフェ by アマン」
価格/各¥4,600(コーヒー、ほうじ茶または紅茶のドリンク付き、税・サービス料込)
提供期間:2026年7月1日(水)~8月31日(月)
提供時間:14:00〜16:00(ラストオーダー)
URL/www.aman.com/ja-jp/hotel/aman-tokyo/dining/forest-shaved-ice
アンダーズ 東京
香りと食感のレイヤーを旅する、革新的なスイーツ氷

ハイアットが手がける日本初のラグジュアリー ライフスタイルホテルで、「虎ノ門ヒルズ」内に位置する「アンダーズ 東京」。ホテル内の「ペストリー ショップ」では今夏、涼やかな氷と、パティスリーの技法を掛け合わせた「アンダーズ スイーツかき氷」を2種類展開している。
「スイーツかき氷 抹茶」は、宇治の老舗が手がける上質な抹茶を主役に据えた一杯。純水の氷の下には、なめらかな抹茶パンナコッタや抹茶ゼリーが美しい層をなす。さらに抹茶ソースをかけることで、豊かな香りとコクが一段と引き立つ仕掛けだ。ひと口ごとにやさしい甘みからほろ苦さへと移ろう抹茶のグラデーションに、ザクザクとしたクランブルの食感が立体的なアクセントをもたらす。
鮮やかなカラーが目を引く「スイーツかき氷 マンゴー」は、夏の陽光をそのまま閉じ込めたかのようなトロピカルで爽やかな構成だ。みずみずしいフレッシュマンゴーに、ココナッツ、ライム、そして清涼感あふれるレモングラスの香りを精緻に織り交ぜている。氷の底に忍ばせたマンゴープリンやココナッツパンナコッタ、レモングラスとライムのゼリーが清涼感をもたらし、フィヤンティーヌのリズミカルな歯触りが見事な対比を生み出す。味わいの層とともに移ろう繊細な口どけは、まさにパティシエの技巧が光るかき氷だ。
場所/アンダーズ 東京 1階 ペストリー ショップ
住所/東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ森タワー
価格/各¥2,950
提供期間/6月15日(月)~9月13日(日)※提供時間は12:00~17:00
URL/restaurants.andaztokyo.jp/jp/news/pastry-andazsweetsshavedice2026
ホテル椿山荘東京
淡雪ティラミス&いちごと桃

国の登録有形文化財の三重塔「圓通閣」や、国内最大級の霧の庭園演出「東京雲海」で知られる「ホテル椿山荘東京」。緑豊かな庭園を見渡すロビーラウンジ「ル・ジャルダン」では、伊勢神宮に奉納されたことがある「三重天然水 美里氷室」の純氷を使ったかき氷が初登場した。数ある氷の中からパティシエが比較と試食を重ねて選び抜いたという純氷はサラサラ、フワフワとした繊細な口どけで、重ねる素材の風味を最大限に引き立てる。
「かき氷~いちごと桃~」は、エルダーフラワーとザクロのジュレ、ライチシャーベット、そして愛らしいピンクの白玉が隠されており、中心にはさわやかなミントを利かせた桃のコンポートが潜んでいる。トップにあしらわれた桃のムースとクランブルが、フワリとほどける氷と美しいコントラストを描く。別添えの果肉入りいちごシロップはほんのりとローズの香りをまとっており、練乳とともに味わいを変化させる。

もう一つの「かき氷~淡雪ティラミス~」は、ホテルのメインダイニングであるイタリアンレストラン「イル・テアトロ」の川上恭央シェフが監修した。シェフは、イタリアで開催されるティラミスの世界大会「The World Trophy of Professional Tiramisù FIPGC 2023」の日本代表選考会においてファイナリストに選出された実力派だ。
グラスの底にほろ苦いコーヒーゼリーを配し、エスプレッソシロップで味付けしたかき氷を重ね、中にはコクのあるマスカルポーネのジェラートをイン。トップにはアマレットがエレガントに香るクリームと焼きメレンゲを添え、サクッとした食感の楽しさを演出している。ティラミスならではの濃厚さと軽やかさを兼ね備えた、大人のためのかき氷だ。
場所/ホテル椿山荘東京 ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」サロン
住所/東京都文京区関口2-10-8
価格/各¥3,200、コーヒー・紅茶付き各¥4,600
※消費税込・サービス料15%別
提供期間/6月6日(土)~9月27日(日)
※土日祝限定。提供時間は11:00~17:00
URL/hotel-chinzanso-tokyo.jp/restaurant/plan/kakigori2026/
パレスホテル東京
皇居外苑の緑に映える、和とトロピカルの饗宴

皇居外苑の美しい緑に隣接するパレスホテル東京。1階のロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」で味わえるのは、氷そのものに食材を混ぜ合わせた、素材の豊かな香りを堪能できる「シェーブアイス」だ。
「抹茶のシェーブアイス あずきと白玉」は、抹茶のほろ苦さと、ふっくら炊き上げたあずきの上品な甘さが絶妙なコントラストを生む和の一杯。金箔が華やかさを添え、ツルンとした喉越しの抹茶ジュレ、もちもちの白玉、そして抹茶ムースや生クリームが重なり合い、食感と味わいに深い奥行きをもたらしている。
一方の「マンゴのシェーブアイス ココナッツとヨーグルトクリーム」は、濃厚な甘みと芳醇な香りのマンゴに、爽やかなヨーグルトクリームを合わせた一品。中から現れるマンゴムースがミルキーなコクを加えることで、見事なマリアージュを楽しめる。
どちらのシェーブアイスも、口に含むと淡雪のようにすっと溶けていく絶妙なバランス。氷自体に味がついているため、最後まで味が薄まることなく素材の豊かな風味を堪能できるのが魅力だ。さらに、食べ進めるごとに表情を変える緻密な構成も見事。最初は氷の繊細な口どけと素材のピュアな味を、次にソースやクリームと絡めて濃厚なハーモニーを、最後はすべてが一体となったクリーミーで奥深い味わいへと変化していく。
場所/パレスホテル東京 1階 ロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」
住所/東京都千代田区丸の内1-1-1
価格/各¥3,500、コーヒーまたは紅茶付き各¥5,000
※事前予約制 ※税込・サービス料15%別
提供期間/6月1日(月)~8月31日(月)
URL/www.palacehoteltokyo.com/si_2026summer/
フォーシーズンズホテル東京大手町
天空でいただくフレンチメイドなかき氷

東京のスカイラインを一望する「フォーシーズンズホテル東京大手町」。39階に位置する「THE LOUNGE」で供されるのは、旬の桃が主役の「ピーチ・メルバ かき氷」だ。
手掛けるのは、「ミシュランガイド東京」で一つ星に輝く、ホテル内のフレンチレストラン「est」のペストリーシェフであるミケーレ・アッバテマルコ氏。グラスの底にはピーチとカラントを煮て作ったコンポートを敷き詰め、パフェの中にかき氷を入れ、異なるひんやり食感を味わえるように工夫している。ソースはストロベリー、ヴェルヴェーンヌ(レモンバーベナ)、ローズのシロップで、かき氷の上にはチョコレートのディスク、カラント(スグリ)、フランボワーズ、バラをあしらっている。天空に浮かぶラウンジで、季節の恵みとフレンチのエスプリが効いたデザート仕立てのかき氷を堪能して。
場所/フォーシーズンズホテル東京大手町 39階 THE LOUNGE
住所/東京都千代田区大手町1-2-1
価格/ピーチ・メルバ かき氷 ¥4,200
提供期間/7月1日(水)~9月6日(日)
URL/https://www.fourseasons.com/jp/otemachi/dining/lounges/the-lounge/
Edit & Text: Riho Nakamori
