1999年のブランド誕生以来、石油由来成分や合成香料などを排除し、自然由来成分の力で肌本来の健やかさを引き出す処方にこだわり続けている「ISOI(アイソイ)」。美容業界の流れをつぶさに見てきたアイソイの代表理事イ・ジンミンに、Kビューティの現在について、オーガニックコスメの開発について、ローズへのこだわりについてなど貴重な話を聞いた。

アイソイでもっとも有名なアイテムと言えば、ご存じ“消しゴムセラム”。「オリーブヤング」の美容液部門で12年以上売上1位を誇るセラムが、「ブライトニングセラム」として4月に生まれ変わった。希少価値の高いブルガリアンローズオットーオイルを主成分とした「ブレミッシュケアライン」が、“ローズPDRN”を新配合して「ブライトニングライン」としてリニューアル。
ブライトニングやエイジングケアのイメージが強いローズオイルだが、その出会いは敏感肌に悩んでいたイ代表自身のブランド誕生の背景とも深くつながっている。
「私自身、若い頃にニキビや極度の敏感肌に悩み、どんな化粧品でも改善しなかった時期がありました。そんなとき、友人からもらった天然由来のクリームにローズオイルを数滴混ぜて使ったところ、肌の調子が良くなったことがきっかけでした。そこから天然由来化粧品に関心を持ち、自らブランドを作ろうと思ったのです。韓国ではもちろん、世界的に見てもローズオットーを使った本格オーガニックコスメはまだごくわずかでした」(イ代表)
敏感肌のために生まれた、ローズオイル配合のKコスメ

当時の韓国ではまだ珍しかったローズオットーを使った本格ナチュラルコスメ。不要な成分を極力排除する処方も、当時としてはかなり先進的だったという。
「ローズオットーオイルは、敏感肌に対してスピーディな再生効果をもたらします。浸透力も高く、リポソーム化された成分以上の浸透力があることも、弊社の適用試験で確認されています。素早く浸透するぶん、改善も早い。くすみ、ハリ、乾燥やエイジングサインが気になる人におすすめです」
そんなアイソイが4月に発売する新作は、ローズの魅力を凝縮したブライトニングライン。全3品の中心となるのが「ブライトニングセラム」だ。ブライトニング美容液でありながら、エイジングケアにも着目した処方で、ナイアシンアミド、ビタミンC誘導体、ヒアルロン酸、ローズオットーオイル、さらに植物由来PDRNを配合。保湿力にも優れ、分子の小さい植物性PDRNが肌へなめらかになじむ。テクスチャーはジェル状で、オイル配合とは思えない軽やかな使用感も印象的。
植物性PDRNやナイアシンアミドを配合、エイジングも叶える

「ローズは原価も非常に高く、開発は簡単ではありませんでした。でも、市場にある化粧品では自分の肌が良くならなかった経験があったからこそ、“同じ悩みを持つ人のために、自分が作らなければ”という信念がありました」
ローズオットーオイルは、“1mlあたりでは最高峰クラス”とも言われる高価な精油。近年は原料価格の高騰も続くが、ブルガリアの農場と直接契約を結ぶアイソイでは、数年分をまとめて確保することで安定供給を実現しているという。研究所はドイツ、原料生産はブルガリア、製造は韓国という国境を超えた体制も、理想的なオーガニックコスメづくりのためだ。
アイソイ代表がみつめてきたKビューティ20年の変遷

1999年からナチュラルコスメを追求してきたイ代表は、現在の韓国コスメブームをどう見ているのだろうか。
「私がブランドを立ち上げた頃は、“韓国コスメ”というカテゴリーすら存在しない時代でした。もちろん、天然コスメという概念も浸透していませんでした。当初から“化粧品は成分を見て選ぶべき”ということを伝え続けてきましたが、成分への関心はここ数年で一気に高まったと感じています」
アイソイでは、NMNやPDRNなどのトレンド成分も積極的に取り入れる一方で、“何を入れないか”という哲学は決して揺るがない。
「たとえばPDRNでも、一般的なサーモン由来ではなく、100倍高価とも言われるローズPDRNにこだわっています。有害性が少しでも疑われる成分や、相性の良くない組み合わせは採用しません。それがアイソイの原則です」
韓国ブランドらしいスピード感よりも、“誠実なものづくり”を優先する。
「基本の信念を守りながら、必要な変化を取り入れて進化していく。他ブランドより時間はかかるかもしれませんが、一つ一つ確認を重ねているからこそ。そこは譲れないポイントです。これからも誠実にものづくりを続けていきたいと思っています」
アイソイ
URL/https://isoi.jp/
Edit & Text : Naho Sasaki
