ちょっとロンドンへ⁉ ついでにパリとヴェネチアも! マカオで体験する本格的な英国スタイル「ザ ロンドナー ホテル」
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ちょっとロンドンへ⁉ ついでにパリとヴェネチアも! マカオで体験する本格的な英国スタイル「ザ ロンドナー ホテル」

ネオンサインの光であふれるマカオの表舞台、コタイ・ストリップ。この通り沿いでひときわ目を引くリゾート施設が、世界の人気都市をテーマにした「ザ ベネチアン」や「ザパリジャン」。そして2023年5月には、英国をテーマにした「ザ ロンドナー マカオ」がグランドオープン! ディテールまで極めた世界観は、“テーマパーク”の域を凌駕するもの。カジノ抜きでも楽しめます!

館内には英国をモチーフにしたアイテムがあちこちに!

「ザ ロンドナー マカオ」は、すでに存在していたコンラッド、シェラトン グランド、ザ・セントレジスに加え、“英国”をテーマにしたザ ロンドナー ホテルとロンドナーコートの5つのホテルからなり、客室の総数はなんと6000室! 加えてエンターテイメントやダイニング、150を超える店舗が入ったショッピングモールにコンベンションセンターなども合体した総合リゾートです。

今回滞在したのは5つのホテルのうち、フォーブストラベルガイドで5スターを獲得した「ザ ロンドナー ホテル」(オープンは2021年)。ウェストミンスター宮殿を彷彿させるファサードに真っ赤なダブルデッカーが停車していて、ホテルを前にした段階ですでに気分は英国です。

さらに扉の向こうは、高さ33メートルのガラスの天井から光が差し込み、その中央にキューピッドをのせた噴水が鎮座するクリスタルパレスという名の広場。壁ではヘンリー8世とエリザベス1世の像も、広場に集まる人々を見守っているようです。ここでプロジェクションマッピングなど最新テクノロジーを駆使したパフォーマンスも開催されます。

クリスタルパレスの一角にレセプションがあります。向かって左がザ ロンドナー ホテル、右がコンラッドなので、少々わかりづらいかも⁉ ザ ロンドナーホテルのレセプションには、ロンドンで急速に注目を集めている画家フィービー・ディキンソンの原画も飾られています。

アリスのティーパーティーをモチーフにした巨大なティーカップや、車高の高い黒塗りのロンドンタクシーなど、館内のあちこちに英国をモチーフにしたアイテムを発見します。ちなみにBGMもビートルズやワム!など、英国のアーティストによるものです。

英国のエッセンスをちりばめた、全室スイート

ザ ロンドナー ホテルは594の客室がすべてスイートの豪華版。レッドもしくはダークグリーンをキートーンとし、インテリアや調度品、アート、すべてにわたり英国らしさが香ります。

4タイプの客室のうち、ルイススイート(ダブル)とヴィクトリアスイート(ツイン)は、どちらも広さ75平方メートル。リビング、ベッドルーム、そしてバスルームからなります。

コンセントやスイッチは真鍮製、ふかふかのカーペットはトラディショナルなチェック柄、壁にはロンドンのモノクローム写真……。ひとつひとつに英国を感じます。リビングに用意されたOTO製のフットマッサージ機、これが歩き疲れた足に気持ちいい。

総大理石のバスルームはクラシカルなヴィクトリア様式。バスタブに浸かりながら鏡に埋め込まれたテレビを視聴することもできます。バスアメニティも英国式アロマのブランド、アロマセラピー・アソシエイツです。

デビッド・ベッカムがデザインした特別なスイート

憧れは38~39階に14室を数える「スイーツ by デビッド・ベッカム」。グローバルアンバサダーでもあるサッカー界のスーパースター、デビッド・ベッカムがデザインしたマカオ初のスイートです。

ベッカムの感性でまとめられた室内は落ち着きのあるノーブルなトーンでまとめられ(本人お気に入りの色だとか)、まるで自宅に招かれた気分。サッカーボールをモチーフにしたライトやピッチをデザイン化したガラスドアなど、遊び心ものぞきます。壁にはベッカムが撮影したモノクロームの写真(息子の姿も!)。彼が見ている景色を追体験しているようです。

サービスも徹底し、バトラーは24時間対応します。この「スイーツ by デビッド・ベッカム」はインターナショナル ホテル&プロパティー2021において、「アジア太平洋のベストホテルスイート」の評価も獲得しました。

クラシックな英国ダイニング体験ができるゲスト専用ラウンジ

滞在中、幾度となく訪れたのが、「ザ レジデンス」というホテルゲスト専用のラウンジ。手の込んだ美味なる朝食ビュッフェ(ホットディッシュはオーダー)や、アフタヌーンティー、終日提供している軽食、イブニングカクテルなど、いつ訪れても何かしらのサービスが待っています。スペースも、広々としたダイニングエリア以外に邸宅のリビングのような雰囲気の部屋もあり、くつろぎがあります。

奥まったエリアにはトラディショナルな風情のバーが。こちらは週末ともなると、すぐに満席になってしまいます。人気はゴヤールやヴィトンのアンティークなボックス型スーツケースをテーブル替わりにした席。ちなみにバーのテラスは、ビッグベンを近い位置から撮影できる隠れた写真スポットでもあります。

ところで。ラウンジへ向かうたびに、迷路のような通路で迷子になっていましたが、ゲストの皆さん、迷わずに一発で行っているのでしょうか?

深いリラックスを味わえるクリスタルサウンドセラピー

「ボダイ スパ」は伝統的なアジアンスタイルとモダンラグジュアリーを掛け合わせた洗練のスパ。10室のスパスイートには、それぞれにスチームバスとジャクジーがあり、トリートメント前に利用することができます。リラックスした状態で受ける施術は効果も高そう。

体験したのは「プライベート クリスタル サウンドセラピー メディテーションクラス」。クリスタルのボールが発する音の波長により、エネルギーの流れを整え、精神や感情をクリアにするというものです。

マットの上に横たわり、目をつぶっていると、ラベンダーの香りがほのかに鼻をくすぐります。首や肩のコリをほぐしてもらってから、セラピストが手に乗せたクリスタルボールをカラダの上で移動させ、音のバイブレーションを全身くまなく行きわたらせます。全身が耳になったような、不思議な感覚です。施術後は毒気が抜けたような、すっきりさっぱりした気分。

ザ ロンドナー ホテルからコタイ・ストリップを挟んだすぐそばには、エッフェル塔がそびえるザ パリジャン マカオやザ ベネチアンが位置しています。つまり、英国を満喫した後に、パリやベネチアへも徒歩で。近場のマカオで、ヨーロッパ周遊気分。SNSスポットも満載です。

The Londoner Macao
住所/Estrada do Istmo. s/n, Cotai, Macau SAR, P.R. China
TEL/+853-2882-2862(ザ ロンドナー ホテル宿泊)
URL/jp.londonermacao.com/hotels/londoner-hotel.html

Photos & Text: Chie Koseki

Profile

古関千恵子Chieko Koseki 旅行ライター。リゾートやエコ、ダイビングなど、国内外のビーチにフォーカスして寄稿。ここ最近は国内のビーチの美しさを再発見し、全国津々浦々を探訪中。目指すは伊能忠敬!? Instagram: @chieko_koseki

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