開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.27「転職活動中の歳下の彼。口を出して、うるさい母親のようになってしまいます」
体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年1・2月合併号掲載)
【今月のモヤモヤ】
「転職活動中の歳下の彼。口を出して、うるさい母親のようになってしまいます」
29歳の年下彼氏は転職活動中。私のほうがそれなりにキャリアを重ねているため、どうしても彼の考えが未熟に思えてしまい、志望動機の弱さを指摘したり、会社選びが合ってないとつい口を出して、うるさい母親のようになってしまいます。本当は対等な関係でいたいのですが、バービーさんならどう接しますか?(コトリ・36歳・会社員)
【バービーからのメッセージ】
パートナーの言葉よりも第三者の意見?!
私も6歳年下の会社員の夫、つーたんに同じようなことをしてしまった経験があります。私は夫にいろんな可能性を感じていて、起業したほうが実力を発揮できると思ったので、一生会社に勤め続けるという考えを手放していいんじゃないかと提案したのですが、彼は堅実で慎重派。感覚重視でやってきた波には乗りたい私とは真逆のタイプ。話し合いをしても、私の意見は抽象的すぎると言って、耳を傾けようとせず、ことあるごとに衝突が続いていました。当時の私は、コトリさんのように「口うるさいお母さんみたいになってるかな…」と自分の発言を省みることはなく、相手が突かれたくないところをガンガン突きにいったので(笑)、けんかが絶えず、ちょっとかわいそうなことをしたなと思っているのですが。そう考えると、コトリさんはとても優しい人ですよね。
もちろん彼の人生なので、どう働くかは最終的に彼が決めたらいいことだと思っています。でも、私が歯がゆかったのは、本当はできるのに自分はできないと思い込んで行動を起こさないこと。ところが、私が一切何も言わなくなったら、急に彼のほうから自分の人生を変えたくなったようで、いろいろと動き出しはじめたんです。私の周りには起業家やフリーランスで働いている友人が多く、そういった人たちと接する機会が増えたことで、いろんな働き方があるんだと視野が広がったのかもしれません。パートナーの言葉よりも第三者の言うことのほうが素直に受け取れるのかもしれないですね。
ダメ出しするのではなく、リスペクトする姿勢を忘れずに
あと、夫と話すときに気をつけていたことがあります。それは相手の悪いところや未熟なところをダメ出しするのではなく、「どうしてそう思ったの?」とか「本当に好きなことって何?」としつこく聞き続けたことです。「ああしろ、こうしろ」と一方的に言うのではなく、話し合いを重ねる中で本人も気づいていない感情を言語化すること。それを引き出せる会話ができるといいのかなと思います。私自身、話を聞くのが上手な人と会話をしていると「そうか、自分は本当はこう思っていたんだ」とか、「あれ、意外と自分はそこまで得意じゃないのかも」と気づくことがあります。自分で相手にうまく伝えられないときは、考えをアシストしてくれそうな記事や動画を共有して「面白かったよ!」と送るようにもしていました。そういうコンテンツから入ると、二人だけでは辿り着けなかった深い話にもなったりします。
キャリアはことりさんが先輩だと思いますが、彼のほうが得意なこともあると思います。「こんなことができるなんてすごい!」とリスペクトする姿勢とそれを素直に伝えることも大事。そうすると、より対等なパートナーとして、前向きな話し合いができるのではないでしょうか。
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Photo:Takao Iwasawa Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Mayu Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara